「敢えて言うなら、この赤い下縁眼鏡だな。フレームが太めだからきっと澪にもよく似合う。細いフレームは存在があまり目立たなくてシンプルなワンポイントとして使えるが、それはどちらかというと少し吊り目の方が似合う。澪は目が大きいから、これ位フレームが太い方が目元が強調されていいだろう。それに、赤い色は澪の髪色によく合うし、何よりエロい。澪は童顔気味でもあるから、このエロさを少し足すことで更に魅力的になる。絶対なる。断言する。しかし……これを選ぶなら少し髪を切った方がいいかもな。今の髪型に合わせるならノンフレームがベストだが、俺は澪にこれをかけてほしい。よし、帰りに髪を切っていこう」


約二分にも及ぶこだわりを熱弁し、汐は机に置いてあった赤いフレームを手に取った。
尋常では無い程の饒舌さで眼鏡について語る彼の姿に、近くにいた客はドン引きだ。
しかしそんな事は気にも留めず、澪はただにっこり笑っただけだった。


「じゃあこれで」






◆◇◆◇◆◇◆◇

口に出さないだけで、かなり弟馬鹿な汐さん(眼鏡をかけてない子の方です)。
そんな汐が澪は大好きです。


タイトルは眼鏡と魔法で掛けてます(眼鏡も魔法もかける物なので)
汐の語りだけでページの半分を埋めている……(笑)


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