「いいなー……オレも彩花とラブラブしたいー!」

「らっ……!ラブラブしてねえ!」


音でもたったのではないかと言うほど、真音は瞬間的に赤面し蜜歌から離れた。
しかし、それで諦める蜜歌ではない。
離れる瞬間に、蜜歌は真音の頬に小さく口づけをした。

「蜜歌!」

「いいじゃない、真音はボクのなんだから」


なんだかんだ言いつつ二人の世界を築き始めてる蜜歌と真音を、雨丸は不満げな表情で眺めていた。

「どっちかクビになればいいのに」

「……おい」
「だって蜜歌だって授業放棄してたじゃんか。ズルイ!」

今は二人とも普通の教師に見えるのだが、実は蜜歌も彩花と同じ前科持ちだ。

真音がいないと歌わない!と駄々をこね、真音の伴奏で自分以外に歌わせてたまるかと、真音の授業に乱入したのだ。

今では二人一緒に授業を行っている。


「だって、真音歌わないもん。合唱はボク担当ー」


ちなみに真音は、お隣りさんで幼なじみの彩花に歌声をこき下ろされたことがトラウマらしい。
蜜歌としては、真音の歌声が独占出来るから万々歳だ。

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