葬列に群がる獣たち | ナノ


※シズイザ結婚済前提
※シズちゃん既死
※捏造パラレル












「何をするんですか…!やめて下さい!」


 夫であるシズちゃんが死んでから数ヶ月。結構な日数が経って尚、俺を襲う悲しみは未だ尽きはしない。毎朝仏壇に手を合わせる度に、泣き崩れてはその日一日をただ淡々と過ごしていた。

 そして今日チャイムが鳴らされて、宅配便だろうかと足を運んだ玄関で。扉を開けた途端いきなり押し入ってきた男たちに、俺は服を破かれていた。

 
「奥さんアンタの旦那には大分迷惑を掛けられていたんです……なのに平和島さんたら急に死んじゃったそうで、それじゃあこの多額の借金誰に払ってもらうのって、もう奥さんしかいなかったんですよ。」
「だけど主人は亡くなる前に、借金はもう払い終わったと……!」
「いやいや、払い終えていないんですよ実は。迷惑を掛けられていた僕達への慰謝料がねー。」
「そんな、でもっ……!」
「ま、諦めろって話。」
「ひっ!」


 慰謝料なんて知らない、言い掛かりだ。むしろ喧嘩を売られていたのはいつもシズちゃんの方だったのだから請求なんてこっちがしてやりたいくらいだ。

 男たちの手が、マニアックにエプロンだけを身に着けさせられている俺の体の上を這い始めて。ぞわぞわと身体が勝手に反応し出す。シズちゃんが死んでからは性行為の類は一切していない。俺の身体は火が点いたら最後、自分の指だけでは満足できなくなるくらいシズちゃんに開発させられていたから。一人でする自慰は辛くてしなくなっていたし、だからといってシズちゃん以外の男と寝るなんてことは許せなくて。もう何ヶ月も俺の身体は快感を知らない。


「あはは、乳首はちょっと黒ずんでいるんだねー人妻って感じが最高!」
「バーカ、未亡人だろ?こいつの夫はもう死んじまってるんだからなぁ。」


 口勝手に囃し立ててくるその内容は、余りにも酷いもので。怒りに頭が熱くなる。今すぐに包丁を取り出して、この男たちをどうにかしてやりたいのに。シズちゃんと結婚してからは殺し合いなんて全くしなくなって、今では体力も筋肉も、すっかり落ちてしまった。シズちゃんが綺麗だなって微笑んでいた生白い腕に、男たちは無遠慮に舌を這わせてくる。


「最低っ、お前たちなんてシズちゃんがいれば、シズちゃんがいればっ………うぁん!」
「はいはい分かりますよー奥さん。気持ちいいから悔しいんでしょー?こんな開発され尽くしている身体なのに、独りは辛かったんじゃなかったんですか……?」


 両腕を紐できつく縛られたまま、額を床につけさせられ四つ足の体勢を取らされる。擦り合わせて固く閉じていた両足も、男たちに無理矢理抉じ開けられてしまい、片足首をそれぞれとられ大きく足を広げられた。尻の狭間だけでなく、反応しかけていた性器にまでローションを垂らされて。その冷たさとぬるぬるとした感触にぶるりと身体が震えた。


「おぉー平和島さん綺麗なピンク色!でも全然弄ってないんですね、締め付けがきついです。」
「処女か?処女なのか?」
「いやー平和島静雄は絶対に絶倫だったろ、だから処女はねぇって……。力だけでなく下の方も暴力的でしたって感じだろ。」


 げらげら笑いながらも男たちは俺の身体を解しに掛かっていて、後孔の淵に指を引っ掛けられくぱぁと広げられる。その中に指を一本挿し入られても、ローションが手伝いすんなりと入る。さすがに奥まで一気に入りはしなかったが、玉袋をふにふにと揉まれながら指を抜き差しされているとしだいにそこは水音が響き始めた。
 
 しまいには指が三本入るまで拡張されてしまい。


「っはぁ、うそ……っやぁ、やだぁ!」
「すっげー…さすが、“池袋最強の妻”。……なぁ、もう入れてもいいんじゃね?」
「確かにもう頃合だな。こいつも我慢汁だらだら垂らして喜んでるし、そろそろ入れてやらねぇと逆に可哀相だしな。」
「ぶははー、奥さんって相当な淫乱なんだね!アタリきたコレ!」
「んじゃ、俺からイかせてもらおうか。」


 リーダー格らしい男がそう告げた後、腰に手が添えられて後孔にはぱんぱんに膨れた肉の感触がして、一気に酔っていた快感から目が覚めた。


「あっ……やめて、それだけはやめてくださっぁああああああ」
「あーキツキツ……ごめんねー、もう入れちゃった。」


 最奥にまで男の肉棒がずるずると入り込んできて、狭い孔をみっちりと占領する。
 その衝撃に先端の穴からぴゅくっと先走りが溢れるのを、他の男たちが性器全体に塗り込むようにして扱いてくる。
 前後から襲ってくる快感にガクガクと異常な程身体が震え、すぐにでもイってしまいそうだ。


「あ"っあ"っあっ!うぁああ、ン、ふぁ!」
「うぁーそんなに締められたらちんこが千切れちゃいますよ、奥さん。これからずっと味わえるんだからちょっと落ち着いてくださいって。」
「えーそれ今ネタばれしちゃうのぉ?ま、でも奥さん聞こえてない程アクメってるぽいし、平気かなー?」
「聞こえてたらこんなヨガってねぇだろ。見ろよこの顔、ちょっちアヘってんじゃね。」
「溜まっているみたいだし、一回イかそうか。ほら、イけよ!」
「ふぁ、シズちゃ、シ、ずぁ、ぅぅぁあ"あっ」


 グリッと前立腺と尿道を同時に突かれて耐えられない刺激に抗えないまま絶頂を迎える。自分でもぎゅっぎゅっと後孔が男の性器から精液を搾り取ろうと蠢くのを感じて、涙が出た。
 昔ならこんな奴らに狙われる前にシズちゃんが助けに来てくれていたのに今は、もういない。精一杯抵抗したつもりだけど、死ぬまで操を立てられなかった自分が悲しい。

 ひくひくっと身体が勝手に痙攣して、絶望から視界が暗くなるのを見詰めながら呆然としていると、次の男の手が腰に触れるのを感じた。


「まだまだお付き合いしてねー、奥さん。」














 
 シズちゃんが可愛いかったからと言って買ってきてくれたエプロンは勿論、俺自身の身体も俺のか男たちのかすら分からない程精液に濡れている。長時間も様々な体位で酷使された身体は、拘束を解かれても尚、関節がギシギシと鳴るような痛みに襲われて、動くことも出来ない。


「いやーお疲れ様でした!とっても気持ちが良かったですよー。」
「………はやく……で、てけ。」


 叫び過ぎたせいで声はガラガラだ。喉には大きな違和感があって、現実のことなんて考えたくも無いけど、先ずはこの男たちをどうにかしないといけないだろう…………だが。



「まぁまぁまぁそんな怒んないで!これから仲良くさせてもらうんだからー。」





「………………は?」





「だから俺たち今日からここに住ませてもらいますから。」
「荷物もあんたがへばっている内に運ばせていただいたのでー!」
「どうぞよろしくお願いしますー。」


 そんな。
 汚される、シズちゃんとの思い出に溢れるこの家が。
 呆然としている間にも俺の身体は再びロープで固定され始め、家の柱に繋ぎとめられて逃げられないようにされた。


「…………………っざけんなっやめろ。出てけよ!返せ、あの人をかえせぇええええ!!!」

 
 溢れる感情のまま叫んだが、男たちは笑って流すだけだった。








「これからが楽しみですね、平和島臨也さん。」














葬列に群がる獣たち







企画「ガルムの戦慄」さまに提出。
このお題見た時、未亡人しか思い付かなかったマニアックすいません!
ギリギリの提出も申し訳ないです!でもエロ楽しかったです!
素敵企画、応援しています。







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