はんだと!

(随時更新)
俺、半田のねーちゃんになりたい。

▼ 48

「え」
「だから、俺が雷門サッカー部のキャプテンになるの」
「はあー、何のご冗談?」
「冗談じゃねえよ! 円堂の代理! だ、い、り!」
「代理wwww」
「うっざ!」


「真ちゃーん」
「なに……うぶ!」
「キャプテン代理おめでとー」
「げほっ! あにすんだよ!」
「ガリガリくん好きだろ」
「嫌いではないけど! 急に口に突っ込むなよ」
「一之瀬君のが良かった?」
「死ね!」

▼ 47

「あれー? ワックスがない。あれーあれれれれー?」
『これはどうした事でしょう!? ダークエンペラーズの正体は、雷門イレブンの……』
「あ?」
『松野、半田、宍戸……』
「ああ゛?」
『そして試合開始です!』
「……あいつ」




「……ねーちゃん」
「黙れ真一」
「なんで、俺怒られてんの」
「黙れ真一」
「ねーちゃ……」
「俺のワックス返せよ、こんの中途半田ぁああああああああ!」
「人の事いえねーじゃん!」
「大体、ダークメンヘラーズって何? バロスwwww この厨二がああああああ!」
「っるせーよ! 俺に言うなよ!」
「まったくワックス使ったはいいけど、失敗しちゃったぜ☆とかさすが私の弟だな! まじ中途半田!」
「ねーちゃんこそ黙れよ! 俺の気持ちなんて分からないくせに!」
「……」
「……」
 ブワッ
「!? ねーちゃん?」
「……俺だって、真一が河原でサッカーできるようになったって聞いて、嬉しかったのに……、なんで、こんな馬鹿な事すんだよお。真一のばかあー」
「ねーちゃん……」
「さっさと体治せよお、馬鹿! それまで病院から出てくんなあ」
「じゃあ見舞いにくんなよ」
「……やだ」
「どっちなんだよ」

▼ 46

「しんちゃ、真たーん! これっこれこれ!」
「あ? 何、遊戯王?」
「じーじじじじじじーえっくすうう! 万丈目さん! 万丈目さん取ってえええ!」
「てか、これ無理じゃね? このアームにひっかかるの?」
「取って取って! お金出す! だーすーかーらー!」
「はいはい。万丈目ね」
「万丈目さんだ!」
「はいはい万丈目サンダー」

 ウィウィウィウィ…テレレレーン

「あ、かすりもしねえ」
「わざとわざとやっただろ! わざと! うぼああああああ!」
「うっせーし無理っつったじゃん」
「万丈目さんんん!」
「無理だからね」
「金出すからー!」


▼ 45

「真ちゃん、疲れた足揉んで」
「やだよ」
「えーいーじゃーんやってくれよー」
「うっぜーなあもおおおお!」
「真ちゃんひどいっ」
「きもい声出すなし」
「ぶー」
「青竹使えば良い話じゃん」
「あー青竹ねーどこやったっけ?」
「さあね」
「青竹探してよー!」
「やだ」

▼ 44

「はっ、ふ……あああぁぁあ」
「え、半田! 半田!?」


「ふははははっ、酸欠になったか! 良かったなそんなに愛してもらえてリア充氏ね!」
「間接的ってこういう意味だったのか……」
「そういう意味だ。てか真ちゃん、いつまで寝ているつもりだい?」
「だって、……熱が出たから」
「は?」
「風邪ひいた一之瀬の見舞いに行ったら、ミイラ取りがミイラ」
「はっはー! ざーまーあ!」
「ねーちゃん、ずっと一緒の部屋に居るからうつるよ」
「お姉さん馬鹿だから風邪ひかないのー」
「ひいてもしらねー」
「真ちゃん真ちゃん! なんじょうくんのレベルが上がったよ!」
「っるせー」

▼ 43

「ベイベベイベベイベベイベーアッー!」
「ねーちゃん静かにゲームやれ!」
「ダラッダダンダ!」
「黙れっての!」
「ふぐぅううう!」
「はい、これで静かになる!」
「ふぐぐぐうっぐっ」
「ははーまいったか」
「ぶはっ……がくっ」
「え、うそ……ねーちゃん? ねーちゃぁああああん!」


「真ちゃんまじひどい。酸欠とかまじ、きついわ」
「悪かったって」
「今度同じ目にあわせてやる」
「ねーちゃんにできんの?」
「間接的にな」
「は?」

▼ 42

「おっ真ちゃん偉いぞーデオドラント買ったんだね」
「ああ、まあね」
「ふーん、8×4派なのに、Banだ。おねーちゃんの影響かあ、んん?」
「ち、ちげーし!」
「素直じゃないなあ」
「ほんと! 違うし!」
「じゃあ何だってんだよ!」
「一之瀬に貰った奴だから……!」
「……あー、んー、聞かなかったことにしてやろう」
「そうして」

▼ 41

「ただいまー」
「おかえりーってうわっ、くさっ! 汗くさ!」
「えっそんなに臭う?」
「すんごい汗臭い! とっとと風呂入れよ!」
「ショック受けるんだけど」


「これでいいの?」
「ユニフォームくらい、水につけておけよなー。靴下とかすごい汚れじゃんよ」
「っるせー」
「運動する子は皆こうなんかねー、あっ真ちゃん、デオドラントくらいは持っていけよ」
「えー」
「えーじゃねーよ。ほら、おねーちゃんのBan貸してやるから」
「俺8×4派」
「殴るぞ!」

▼ 40

「おっ、おっ、すげえええ!」
「まじ、まじでとったよ!」
「真ちゃんまじかっけー!」
「ふふん、俺を甘く見るなよ」
「小学生に賞賛される真ちゃんまじかっけー」
「じゃがりこ取ったくらいで、そんなに俺すごい?」
「すごいすごい!」
「マックスとゲーセンよく行くしね。あいつUFOキャッチャー上手いから教えてもらうんだ」
「でも初っ端の、わっかに元々引っかかってた奴。あれさ、そのまま穴に引き寄せれば落ちたよね。左右どっちもアーム動くんだから。言えばよかったわ」
「先に言えよ!」
「でもじゃがりこ良かったねー。あ、ついでにチュッパも取ってよ!」
「お金勿体無いからやだ」

▼ 39

「真ちゃん、だるい……」
「へ」
「ぞくぞくする、関節痛い」
「それって風邪じゃん!」
「そうかなあ、金曜だから張り切りすぎちゃったかな」
「とにかくなんか腹入れて薬飲めよ」
「そうする」
「ったく、いつからなの?」
「んー学校帰ってきてから」
「何で出かける前にそう言わないんだよ! 色々連れ回すって、先に言っといたじゃん!」
「だって、真ちゃんと出かけるの久しぶりだったからさー楽しみだったもん」
「まじないわ」
「行けないって言ったら怒るしな」
「自己管理できねーなんて、どんだけ駄目なの」
「だって急なんだもん、仕方ねーじゃん」
「とにかく着替えて寝たら?」

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