日常編 | ナノ

 マフィア?ボンゴレ?なんかとってもデンジャラス

『ヒバリー!遅れてごめ…うわ、何があったの』


奴らを倒して急いでみたけどやっぱり遅れてしまった。だから謝罪をした…んだけど。
なぜか沢田と獄寺と山本が倒れていた。


「遅かったね風香」

『いやうん、まあ色々あって…つーかこれどーゆー状況?』

「勝手に応接室に入ってね。丁度咬み殺し終わったところだよ」


咬み殺してる最中に来ないでホントよかった。


「丁度いいや、風香、コイツらどっか置いてきて」

『は?』

「草壁も戻ってきたし、二人でなら何とかなるでしょ」

『なんて横暴な』


まあ承知しましたよ。しましたともチクショー。







『草壁さーん、あたし一応コイツらに説明とかしなきゃなんないから戻っていいよ』

「わかりました」


しなきゃならない、というのはヒバリに頼まれた(脅された)からだ。
草壁さんがいなくなり暇になった。
早く起きないかなコイツら。


「お前が風香か?」

『………赤ん坊?』

「ちゃおっス、オレはリボーンだぞ」


赤ん坊がしゃべってるよ何これどーゆーこと。


「(こいつがディーノが言ってた日比野風香か…)」

『(どーしよ何か嫌な予感しかしないんだけど)』


今赤ん坊フッて笑ったよ。赤ん坊のくせになんかニヒルな笑い方だったよ。
そんな時に、沢田達が起きた。


「う…ん…あれ、オレ達…」

『あ、起きた』


そしてあたしは沢田達に軽い説明をした。最も、あたしはその場にいなかったからヒバリからの言伝的なやつだけど。


『──ってワケ』

「そうなんだ…ありがとね、日比野さん」

『いや、礼には及ばないよ。あと、三人は軽い脳震盪起こしてると思うからしばらくは安静にね』


とりあえずあの赤ん坊に関わりたくないあたしは応接室に帰ろうとした。が、


「待て」


赤ん坊に止められた。


『……何』

「お前…ファミリーに入らねーか?」

『…………は?』

「ちょ、リボーンお前何言ってんだよ!」

「うっせーぞダメツナ、お前は黙ってろ」


赤ん坊が沢田に蹴りを一発。痛いと悲鳴をあげる沢田。それを心配する獄寺に小僧つえーなと笑う山本。


『ファミリー?』

「ああ。ボンゴレファミリーに入れ」


最早疑問系ですらないんだけど。軽く命令なんだけど。


『あさりの家族になれって?何それヤダ』

「ちげーぞ、マフィアになれっつってんだ」


………………………は?


「んなーっ!!」

『マフィア?あれ、マフィアってなんだっけ』

「マフィアっつーのはな…」

『いやいいです説明しなくて』


赤ん坊に教わるとか屈辱な事この上ない。


『まーマフィアが何であれ入るつもりはないよ』

「(ホッ)」

「てめぇ…リボーンさんのお誘いを無下にするつもりか!?」

『何リボーンさんって。なんで赤ん坊にさん付けなの』

「ははっ マフィアごっこに日比野もくわえるのか?楽しそーだな」

『ねぇ山本アンタ話きいてた?入るつもりないって言ったんだけど』


話きこうぜ。


「今すぐここで果てろ、日比野!!」

『なんで!?』


獄寺が取り出したダイナマイトの数に驚いたのは言うまでもない。





(ちょ!!やめてよここでダイナマイト使うの!)
(校舎壊れたらどーすんの!?)
(確実にあたしが咬み殺されるんですけど…!!)

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