短編 | ナノ


IH予選でシード枠をとった青城は、一回戦二回戦と難なく勝ち進み、三回戦目では烏野と当たった。

2セット目の途中で影山くんと2番の爽やかくん(及川命名)が交代し、少し時間が経ったらまた爽やかくんと影山くんが交代した。
爽やかくんと交代する前は焦っていた様子だった影山くんだが、インターバル中にその焦りもなくなったようで初っ端からイイサーブを打ち込んできた。

先に20点台に乗られてしまいタイムアウトをとる。


『はいタオル』

「サンキュ」

『水分補給しっかりねー』

「おう」

「10番下がって11番前衛に来ると烏野はセンター使ってくる回数減るよな」

「単純に飛雄はあのノッポ君が苦手なんじゃない?」

『どしてそう思うの?』


その問いに及川は答える。


「昨日の試合も今日もマトモにコミュニケーションとってる感じじゃない。多分飛雄は烏野スパイカーの中で一番あのノッポ君を上手に使えない」

「…やっぱお前とはトモダチになりたくねーなー」

「なんで!」

「弱みとか握られそうじゃん」

「チームメイトの弱み握ってどうすんのさ!!」


『…………』





握らないとは言ってない
(え、こいつ…)
(弱み握らないって断言してなくね…?)
(やだこわい及川こわい)


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ずっとやりたかったんです…!ここのシーンはやりたかった…!
反省も後悔もしてません!!

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