短編 | ナノ


落ちた強豪"飛べない烏"。

最近じゃこの烏野高校バレー部はそう呼ばれるようになっていて。でもいつかまた全国にいくのが夢なんだと、幼なじみが言っていた。

そしてあたし――日比野風香は、烏野高校男子バレー部のマネージャーである。



「風香ー、部活いくべ!」

『ん。今いくから待っててー』


幼なじみの菅原孝支――通称スガはバレー部副キャプテン。顔も性格もいい彼はモテる。そりゃもうモテる。だけど彼女云々の話は聞いたことがない。告白はしてもムダだという噂が広がっているくらいだから当たり前だろうが。
なんて事を考えながら帰り支度をすすめ、急いで孝支の元へ向かう。


『お待たせ』

「おう」



***



『キヨちゃん早いねー』

「そう?」


あたしと孝支が体育館に来た時にはすでに清水潔子──キヨちゃんは来ていた。さすがキヨちゃんだわ。


『そだよー。まあ二組の先生って帰りのHR早いもんね』

「一組は遅いわよね」

『そーなんだよ。どうでもいい話で一人で勝手に盛り上がったりしてるんだよねぇ』


たわいない話で盛り上がっているとちらほらと集まってくる部員。キヨちゃんはマネ室から出て大地からの指示を伝えていた。田中はキヨちゃんに可憐にスルーされてたざまーみろ。


「あっ 風香せんぱーい!ちわーっす!」

『相変わらず日向は元気だねぇ。あ、影山も一緒に来たんだ』

「……たまたま会っただけっス」


まァ確かに影山は好き好んで日向と一緒に部活来ないよな。


「おっ お前ら早いな」

『今日は遅かったじゃん、大地』

「担任に捕まってたんだよ」

『へー』

「なんだその反応は」


大地と話していたら途中で孝支も入ってきた。やっぱこの笑顔癒されるわ。

そうしてたらいつの間にか始まってるのが日向と影山の口喧嘩で。


「だからお前は王様なんて呼ばれ、──!(しまった言ってしまった!!)」

「王様って呼ぶんじゃねェボゲ日向ボゲ!!」

「そこまで言わなくってもいいだろ!?」

「あ゙あ゙!?ホントのこと言って何が悪いんだ!?」

「(影山怖ぇ!!)」

「言い返せんのかお前は?あ?」

「う…うるせぇよ!!」


ギャーギャーギャーギャー。


大地は微かに震えている。おおう、お怒りモードだ。こりゃ退散したほうがよさそうだ。そう考えていたのは孝支も同じようで、あたし達は足早に場所を移動した。




「お前ら!いい加減にしろォォォ!!」





淡々と日々は流れゆく
(あーやっぱり)
(こうなると大地中々止められないんだよねぇ…)
(だよな)
(孝支ー、先に練習始めよっか)
(そうだな)




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今回はスガさんの幼なじみ設定。短いですね、はいすいません!
ハイキューの中ではスガさんと影山のセッターコンビが好きです。
ツッキー出せませんでした!というかまだキャラが全然わからないので断念。山口は「ゴメン ツッキー!」って台詞しか印象にないです。
烏野の日常風景的な。とりあえず衝動書きなので色々ひどい。


title:空を飛ぶ5つの方法

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