それは唐突に起こった出来事だった。
見廻りをしていて、路地裏で晋助に会って鬼兵隊に誘われ断った、そんな時の出来事だった。
『だーからあたしは真選組だってのはわかってんでしょ!?』
「お前がいれば俺の仕事が減る」
『なんて自己中な…!』
そう言い合いをしていて。後ろから路地裏に何か投げ込まれて。珍しく晋助が焦ってるような気がするな、なんて思いながらあたしは意識を手放した。
***
目を開けると、そこは路地裏ではなかった。つーか江戸じゃない?いやいやそんなバカな。
『なみ…もり…ちょう』
電柱に貼ってあった文字を読み上げる。並盛町、ね。
………って。
『並盛町ってどこ!?』
かぶき町じゃないの!?
つーかあれ、なんか身体の節々が痛いのはさっき後ろから投げられた何かのせい!?意識失う前になんか爆発音したから爆弾なの!?
『クッソふざけんなよマジで…!早く帰んなきゃヤバいのに色々と…!』
「あの…」
『せっかく土方さんの目を盗んで見廻り(という名のサボり)してたのに晋助に見つかるわ鬼兵隊に勧誘されるわ…』
「あのー…」
『ああーもうなんなんだよ!あたしが何をしたっていうのさ!?大体土方さんが一気に仕事押し付けるから、「あのっ!」はいなんでしょうか!!』
髪がツンツンした男の子に話しかけられた。つーか何この子。ツンツンどころじゃないよスーパーサ○ヤジンみたいな髪形してるよ。スー○ーサイヤジンみたいな…、
「二回も同じこと言わないでください!てゆーか初対面なのになんでオレ色々言われてんの!?」
『おおう、少年エスパーか』
「違いますよ!声に出てたんです!」
『マジでか』
そういえば心の中で土方さんの悪口を会議中に言ってたら説教されたっけ。あ、その時の総悟の顔思い出したらなんか腹立ってきた。
『んで、どーしたの少年。あたしに何か用?』
「いや…そこオレの家なんですけど…(つーか何少年って。オレと同い年くらいに見えるけど…)」
『マジか。いやー、ごめんごめん』
つーかここ人ん家の前だったんだ。
謝って立ち去ろうとすると「待ちやがれ」と声が聞こえた。でも少年の声じゃない。あぁあれか、空耳もしくは幻聴というヤツか。
『!』
――殺気!!
刀を抜く。少年が何か驚いているが気にしてる余裕はない。
ガキン、と刀と銃がぶつかり合う。って、え?
『赤ん坊…?』
まさかこの赤ん坊があの殺気を放ったっての?え、赤ん坊が?うそ、マジで?
「オレの殺気に気づくなんて中々やるな」
「リボーン殺気出してたのかよ!?つーかなんで刀ー!?」
「うるせーぞ、バカツナ」
「ふげっ!」
『………』
赤ん坊強くね。
「お前、中々見込みがあるな」
『どーも』
「でも今の世で刀なんか持ってたら銃刀法違反で逮捕だぞ」
『銃刀法違反?何それ。廃刀令じゃないの?』
少年は目を見開く。
『つーかあたし警察だしこれくらい』
「いやいやこんな服装の警察見たことないよ!」
『これ真選組の隊服なんだけど』
「新選組ィィィ!?」
さ迷い行き着く場所は
(面白くなりそうだ…。オイお前、名前は)
(日比野風香。そーいうアンタは?)
(オレはリボーン。コイツは沢田綱吉、通称ツナだ)
(何勝手に自己紹介してんだよ!?)
(風香、お前住むとこねーんだろ?)
(ま、まあ…)
((ニヤッ)じゃあここに泊まれ。ちなみに拒否権はねぇ)
(ないのかよ)
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やりたかったんですトリップの ×復活。
沢田家に迷惑かかるんじゃないかと心配する風香だが奈々さんはまったく気にしない。むしろ娘ができたみたいで嬉しいわとか言ってくれる。奈々さんマジ神。
連載したい…でも無理な気がする。雲雀さんどころか獄寺や山本の出番がまったくないですね。
ちなみに風香はトリップしてツナ達と同い年くらいになってます。
最初らへんに高杉が出たのは私の趣味です。
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