「オイ、お前ら」

『何、晋助』

「夏祭りがあるって、知ってるか?」


比較的穏やかな今日。そんな中、晋助が発した言葉。夏祭り?いやそれは知ってるけどさ、なんで急に夏祭り?
そんなあたし達の疑問が伝わったのか、晋助は話し始めた。


「この近くで夏祭りやってるんだとよ」

『ふーん』


あたしは昨日できた傷に包帯を巻きながら相槌を打つ。それは銀時達も同じだった。


「…………」

『………』

「…………(チラッ)」

『………』

「…………(チラッ)」


何なんだ今日の晋助は。
これはアレだろ、夏祭り行きたいけど一人だと何かイヤだからみんなも一緒に行こうぜ的なアレだろ。


「なんじゃー?高杉夏祭り行きたいんがか?」

「ったりめーだろ」


いや当たり前なの?


「んじゃ、行こうかのー」

『いってらー』

「何言ってんだ風香、お前も来んだよ。もちろん銀時とヅラ(おまえら)もな」

『「「マジでか」」』


あたしてっきり留守番かと。


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