銀色桜 | ナノ

プロローグ


「桂ァァァ!!待てゴルァァァ!!」

「誰が待てと言われて待つか!ふはははは!」


あたしと土方さんと総悟の三人での見廻り中、幼馴染み・桂小太郎が『みんなあなたのト・リ・コ☆』というキャバクラでバイト中なのを発見。そして今のリアル鬼ごっこに繋がるのだ。


「止まらないとバズーカ撃ちますぜィ」

「!……くっ こうなれば最後の手段だ!」


悪あがきなのか、ヅラは懐から爆弾を取り出す。


「いいのか真選組!バズーカを撃てばあの…あれ…この爆弾を投げるぞ!」

「………」



ドォォォン



総悟は躊躇なく撃った。


「!?仕方あるまい!」



ドォォン



ヅラも爆弾を放った。

この爆弾が普通の爆弾じゃない事を知るのは、もう少し先の事。





(薄れいく意識の中で)
(なぜかアイツの顔が)
(思い浮かんだ)

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