カナトくんと放課後出かけます。
「ユキさん。迎えの車がきましたよ。」
「カナトくん、わざわざ呼びにきてくれたの?」
「勘違いも甚だしいですね。君が遅れると、迷惑なだけです。ほら、いきますよ。」
「あ…、ごめん。今日買い物行くから先に帰ってて。」
「こんな時間に?」
「うん、ノートがきれそうだから。じゃあ、家でね。」
「待ってください。気がかわりました」
「え、もしかして一緒に来るの?」
「何か問題でも?」
「いや、…来ても面白くないと思うよ?」
「ね、テディ。この子、僕の誘いを断ろうとしているよ。………うん、うん…そうだよね。有り得ないよね?」
「あー…、カナトくんも来る?」
「は?」
「え…な、なに?」
「来てください、でしょう?」
「き…来てください。」
「ふふっ、よくできました。では、いきましょうか。」
「うん…」
「なに、ぼさっとしているんですか。いきますよ。」
「は…はいっ!」
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