夢見 | ナノ
無防備な君に





※最後、ほんのちょっと注意。





君の、余りにも無防備な姿に、俺は思わずため息をつく。

俺が男だってこと、わかってるのかな。


「ねぇ、レッドー?聞いてる?」

「…」


さっきから、話しかけてくれるのは、嬉しいと思う。

けれど、話す内容はグリーンの話ばかり。

…他の男の話をするって、どういう神経してたらするんだろうか。

仮でもなんでもない、俺たちは、恋人同士なのに。

何が悲しくて、幼馴染との会話を聞かなければならないのか。


「(きっと、ただの世間話として持ってきたんだろうけど。)」


それでも、俺はどうしようもなく、嫉妬してしまう。


「…レッド?」

「ライラ。」


30分は話していただろうか。

その間、ずっと出てくる人物はグリーンばかり。

久々に会えたのに。

とりあえず、今までライラに遠慮なんてしたことはないので、抱きしめてみる。

案の定、ライラはいきなりのことだったので、顔が真っ赤になる。

…そうやって、俺だけ見てればいいのに。

やっぱり、一生、ここに縛りつけて永遠に俺のそばにいさせたい。

どこにもいかなくていい。俺のそばにいて、俺しか見なくていい。


「…レッド、」

「…。」

「…うん、ごめん。今思えば、グリーンの話ばっかりだったね。無神経だった。」

「…わかったなら、いい。けど、許さない。」

「えっ!?」


わかってくれるのはいいけど、今後そういうことがないように、お仕置き。

それを察したライラは、急いで抵抗をみせる。

けれど、それを許す俺ではない。

両腕を上に上げ、身動きが取れぬように馬乗りになる。


「ちょ、レッド!ここ洞窟!」

「関係ない。抵抗は許さない。」

「だからっ」


これ以上の、言葉での抵抗も、許さない。

噛み付くようにキスを送れば、抵抗は徐々になくなっていく。

時折聞こえる水の音に、また興奮する自分がいる。


「っはぁ、も、何、」

「ライラ。…俺だけ、見てて。」

「…、レッド…。うん、だいじょぶ。レッドだけ、見てるよ。だから、その…

 …やさ、しく…してね?」

「…無理。今、煽られた。」

「ちょ、えぇぇぇぇ!?」


逃がさない。

そして、再び閉じ込める。

今度は優しく。…なるべく。


恥ずかしそうにしつつ俺を見るライラに、少し優越感を覚えた。


End


このあとに裏…と思ったけどなんか長くなりそうだったから。

裏は放置するけど、でもやっぱり書きたくない自分がいる。

まぁ、嫉妬して襲うレッドが書きたかっただけです。



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