夢見 | ナノ
君未成年でしょ?





※学パロ。
未成年喫煙表現有。あくまでネタです。





















「君、未成年でしょ?」

「…だから何ですか、來羅先生?」


反抗的な態度を取られ、私はどうしようか迷ってしまう。

私は教師だ。目の前でされている行為は、許されるものではない。

法律で違反とされているわけだから、こちらが叱る・取り上げるのは決して違法ではない。

…流石に高校生にもなると、力の強い子達ばかりなので女の私では抑えきれないのが現状だけれども。

だから、困っているのが真実。誰か男の教師の人が通りかからないかなぁ。


「…法律でも違反なのよ。いつから吸ってるの?」

「…中学?覚えてない。」

「レッド君…」


どういう環境で、親は何といってるのやら。

そういうのを込みで色々話したいけれど、どうしたらいいだろうか。


「別に、1日にそんな吸わないし。」

「それでもダメ。いつか体を壊すわよ?」

「…來羅先生、ほっといてくれない。」


…ダメだ、やっぱり私みたいな教師じゃダメ。

…見てみぬふりが出来たらよかったけれど、そういうわけにはいかない。

今いる場所は、少し奥詰まった場所だから、中々教師も立ち入らない。

今回はたまたま私が通りかかって見つけたから良いけど、警察にでも見つかったらどうするつもりなのかしら。


「そういうわけにもいきません。ほら、出しなさい。」

「…。」


レッド君は私をじ、と見る。

…距離は詰めない。だから手を伸ばすだけ。

今は人通りも少ない。けれど私は取り上げるまではこの手は戻さない。


「…はぁ。」

「…」

「今日は渡してあげる。」

「それでよろしい。今日は、じゃなくてもう買わないこと!というか何で買えるの?」

「秘密。それ言ったら買えなくなるし。」

「…ま、今回は素直に渡しただけマシだと思いましょう。」


もう吸わないようにね、と言っても聞かないレッド君に、今後どうしたらいいかなぁ対策はないかなぁと思考を巡らせながら、煙草をゴミ箱に捨てた。
















「おいレッド、今の…」

「うん。取られたよ。」

「珍しいな、お前が素直に渡すなんて。」

「來羅先生だから、ね。」

「…うわー応援しねーぞ。」

「別にしてほしくない。じゃ。」

「おい待てよレッド!じゃあアレはどうすんだ?」

「返す。出会えたし。」

「…お前ホントに手段とわねーのな。」

「褒め言葉?受け取っとく。」


End


教師と生徒の間柄。

そのうち続編書きたい。

閉鎖されてしまいましたが、お題サイト様trash様より。

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