夢見 | ナノ
添い寝





ふと目が覚めると、レッドが真横にいました。

え、どういうこと。


「スー……」

「…レッド?」


身体を起こし、改めて隣を見る

…うん、レッドがいるわ。

でも、昨日は確かに1人で寝たはず。窓も鍵をかけてたはず。

…あれ、じゃあレッドはどこから?


「…まぁ、レッドは神出鬼没だし…。でも、何故私のベッド。」

「ん…ライラ?」

「あ、レッド。…寝起きで悪いんだけど、どこから入ってきたの?」

「ドア。」

「…きちんとドアから入ってくれてたのか。よかったよ。」


いつもは窓からぶち破るように(というか破ることが多い)入ってくるからなぁ。成長したんだね…。


「でも、急に何で私のところに?」

「…会いたかったから。」

「…これまた直球だね。嬉しいけど。」

「…凄くくっつきたかった、から。もう少し。」

「ぅわっ!?」


身体を支えてた方の腕をとられ、バランスを崩してレッドの胸板にダイブしてしまう。

…相変わらず、行動が突飛で困る。

とはいえ、それくらい平気で対応できないとレッドにはついていけない。


「…もう、レッド?」

「ごめん、でもくっつきたい。」


そう言って、レッドは私をぎゅっと抱きしめる。

所謂腕枕というものをされた状態で。

いやさっきもそうだったんだけど、自覚すると恥ずかしい。


「レッド、」

「もう少し、だけ。」

「…、もう少しだけ、ね。」

「…ん。」


その答えに満足したのか、レッドは再び夢の中へともぐりこんでしまった。

しかも、私をがっちりとホールドした状態で。


「…別に逃げないから、もう少し緩めてレッド。」


そういえば、レッドは拘束はやめないけれど力は緩めてくれた。


『ぴかっちゅー…』

「ごめんねピカチュウ、私じゃどうしようもないよ。」

『ぴかぴーか』

「気にするなって?ありがとう。…もう少しだけ、寝るね。」

『ぴっか!』


折角の休みだ、今日くらいはまったりゆったりしよう。

私も夢の中へと入ることにした。


End


腕枕されたいよねって話。



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