そこに君がいる限り!
そこに君がいる限り、私は君の元へと向かいます。
「…レッドー!」
「また来たの。」
そっけなくされるのも、クールな顔つきでそのまま言われているので萌え。ラブ。
そんな私ライラはレッドのことが大好きなのです。
うざがられようと、あきれられようと、私に向かって放たれる言葉と表情なのだから愛しいに決まっているじゃないか!
それほどに、私のレッドへの愛は深いの!
「…座れば。どうせ食べ物持ってきたんでしょ。」
「もちろーん!レッドのためにたくさん持ってきたんだよ!」
ドサドサ、とシートを敷いたところに、持ってきた食料(調理済みも含む)を出した。
何時ごろ食べるとか決めてないけど、きっとレッドは今!食べてくれるはず!!
「…うん。なんかいつも以上にいっぱいだね。」
「レッドへの想いをこめながら作ったら予想より多くなっちゃった!」
「…そう。で、今日は何をくれるの。」
「今日はシチューだよー!明日は甘い甘いカレー!!」
「…楽しみにしてるよ。ライラの料理はおいしいから。」
!!!!
聞いた、聞きましたか!!
レッドが私の料理をほめてくれた!初めて!!
今まで食べても無言だったのに!!
私は今、最高に幸せ者だーー!!!!
と、ニヤニヤしていたら、だらしない顔だったのか今まで飛行してくれていたオニドリルが私をつついた。
そして、前をみたら。
「れ、れれれれれ、レッド、さん?」
「何。」
「や、あの、えっと…ち、近いんですが…。」
「…俺のこと好きなんじゃないの?」
「すっ好きだよ!!凄く好き!!!」
「じゃあ、いいんじゃないの?」
そういってどんどん詰め寄るレッドさん。対して私は一歩ずつ後退する。
押し捲るのは得意だけど、押されるのは苦手なのよ私!!
ズリ、とレッドが私に近づく。
ザリ、と私が後に引く。
数度繰り返して、私はついに壁際(…岩の壁。痛いんだよね。)に追い詰められてしまった。
それでもなお、レッドは私に近づく。
もう、顔は鼻と鼻がくっつきそうなほど近かった。
「え、えっと、」
「…ライラ。」
「ふわっ!はい!?」
燃えるような紅い瞳は、私を射抜くように見る。
真っ直ぐ、逸らさず、私を見る。
それだけで、はしゃぎたいくらいのことなのに、今は、動くこともできない。
紅い目に、捕らわれる…!
「…何度も何度も好きといわれて、なんとも思わないとでも思った?」
「え、」
瞬間、私の唇は彼に、奪われた。
「それだけ俺を好きなら、何をされても良いよね?」
妖しく笑うレッドに、私はもう首っ丈!
End
何が書きたかったって、レッドが妖しく笑ってチューを奪うっていう形。
…また?とかいわない。これが好きなのです←
押し押し系の主人公を書くのは実は初めてかもしれない。
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