夢見 | ナノ
たまにはいいかもね?





「…ねぇ、レッド。どうしたらこんな状況になるの?」

「…多分、体調不良。」

「うん。それ以外の理由でレッドがポケモンセンターにいたら私驚愕だよ。」


愛しのレッドは、ただいま風邪をこじらせ高熱が出ています。

…3年山籠りして、よくここまで体調崩さないで生きてたなほんと。

というか、なんで体調崩さないの?半袖なのに。


「でもね。何で今、ベッドにいないでここにいるの?って聞いてるんだけど。」

「…ベッドで寝るの、飽きた。」

「だからって抜け出してこないの!!ほら、戻るよ!!」

「…じゃあ、ライラが介抱して。そしたら元気になれる。」

「私じゃ専門外なんだってば。料理は作れるけど!」


それよりはジョーイさんに任せた方が、より早く回復するというのにこの男は!

ほんと、わがままというか…。まぁ、そういってくれるのは嬉しいんだけどさ。

だからといって、私がそのままやるわけにもいかない。お仕事を取っちゃうことと一緒だからね!


「…ほら、私もレッドと一緒に戻るから。行こう?」

「一緒に寝てくれるなら行く。」

「いやいやいやいや、それじゃ私にうつっちゃうから!というか、レッドがかかるような病気、私じゃ受けきれないよ多分!」

「…それもそうかも。…でも。一緒に寝てくれないなら、俺戻らない。」

「(…本当に、もう…)」


そういわれても、結局私はレッドと一緒に戻っちゃうんだろうなと思う辺り、私は彼に甘いんだなと思う。

…あぁそうだよ惚気になりますよ!でも好きだからしょうがない!


「ライラ?」

「…本当に、一緒に寝るって約束したら、ベッドに戻って休んでくれる?」

「ん。」

「…じゃ、戻る。で、一緒に寝るから。戻ろう?」


コクリと頷き、レッドは私の手を引いて、病室に戻る。

そして、ドサリと。

私はレッドが寝るはずのベッドに、押し倒されていた。


「…レッド?」

「何、ライラ。」

「私が寝るんじゃなくて、レッドが寝るんでしょ?そりゃ私も一緒に寝るけど。」

「ライラ、逃げそうだから。」

「約束したら逃げません!」

「…そう。」


それだけ言って、レッドは私の隣に寝転がる。

さりげなく私を抱き枕のような状態にして。


「…ライラ。」

「んー?何?レッド。」

「俺の熱、下がったら…また、バトル、しよう。」

「…うん!もちろんだよレッド!」

「…それから。」

「ん?」

「…好き。これからも、俺のそばにいろ。」

「…、うん!」


いつもよりも饒舌で、いつもより積極的。

レッドって熱が出るとこうなるのかな?

…なんか、これはこれであり、かも…

いやいやいやいや!熱出すのはよくないって!


「…レッド。おやすみ。」

「…ん。おやすみ、ライラ。」


いつもより体温が高いレッドの熱で、私はすぐに眠ってしまった。












「…よく寝てるな。…無防備。キスしても問題…ないな。多分…」

「レッドさん、検温しますよ。開けても大丈夫ですか?」

「…はい。(し損ねた。)」

「じゃあ失礼しますね。…あら。」

「…俺、ライラがいないと眠れないので。」

「ふふ、仲が良いのね。じゃあ検温はまた時間をずらしますね。」

「…。どうも。」


End



ジョーイさんは空気を読みました。

お酒で酔うときとかも今度書きたいかもしれない…が、彼ら未成年だからかけないという。

…きっとこういう状況から、さらにひどくなるんだろうな。と思う。




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