夢見 | ナノ
あなたにはかないません






※学パロ。Nは先生、あなたは生徒。
















「あれ、N先生?」

「いいところに、來羅。ちょっと一緒にきてくれないかい?」

「…別にいいですけど…。」


いきなりN先生に呼ばれる。

まぁ、家に帰ってもすることはないから別にいいか、と思って、N先生に付き合う。

…N先生、何も持ってない。何か運ぶってわけでもなさそうだし…どうしたんだろう?


「…さて、ついた。」

「え、ここって屋上…しかも鍵がかかってるんじゃ。」

「大丈夫、ボクはここの鍵、持ってるから。」


ニッ、と悪戯に成功したように笑いながら、チャラッと鍵を見せつけるN先生。

…思わず、ドキッとしちゃうじゃんか。

ただでさえイケメンなN先生だから、こんな顔されると…。


「(…惚れそうになるなあ。かっこいいし。)」

「入らないの?」

「あ、入ります。」


ガチャ、とあければ、とても開放的な景色が広がる。

危ないからと、閉鎖されてしまった場所だ。

だから、今年入ったばかりの私は、屋上を見るのは初めてだった。

…確か、ゴールド先輩とシルバー先輩が散々暴れたから、っていう噂らしいけど。


「気持ち良いですねー…開放されてれば、いつでもこれるのに。」

「まぁ、それが理由で授業をサボる子も多いらしいからね。多分、もう開放はされないんじゃないかな。」

「ですよねー…。」

「…屋上が好きなのかい?」

「どうでしょう…でも、この開放感といい、気持ちよさといい。いいなぁって思います。」

「…そうなんだ。」


事実、屋上に入ったときの風が、物凄く気持ちよかった。

吹き抜ける風が、髪と頬を撫でる。


「(んー…気持ち良い。…って、そういえばN先生、何の用事だったんだろう?)あの、先生。」

「なんだい?」

「…先生はどうして私を呼んだんですか?」

「あぁ、そのこと?…來羅と一緒に、この時を過ごしたかったからさ。」

「…え?」


今、先生なんていったの?

うわわ、なんか顔、赤くなってきちゃったかもしれない…!!


「ふふ、可愛いね。照れてるのかい?」

「え、あ…う…。だ、だって!」

「そんな君も可愛いな。色んな顔を見れたし、うん。満足かな。」

「は、はい?」


何を言ってるんだ先生は!

ほんと、用事ってなんなの!


「で、用事だっけ?…それはね、來羅。君を、今この時に見たかったんだ。」


夕日に映えて、綺麗だよ?とご丁寧に、大層褒めちぎるN先生。

…し、心臓に悪い…っていうか、N先生は何をいってるのだろうか。

私、生徒なんですけど!!そんなに可愛いと褒めちぎられる容姿もしてないんだけど!


「…いっとくけど、ボクは君が好きだから、こういう場所に連れてくるんだよ?」

「は、え、」

「先生と生徒。別にそれに関しては、大した問題はないよ。」

「いや、大有りだと思うんですけど。」

「ふふ、要は…それが認められるようにすればいいんだろう?」

「いやいやいやいや!認めるとかそういうレベルでは…!」

「…それとも、來羅はボクのこと、嫌いかい?」

「…それはっ、好きか嫌いか言われたら、好きですよ!」

「良かった。じゃあ、付き合おう。」


え、N先生って…こういう人だったのか…!

で、でも、まぁ、N先生、かっこいいし…いい、…のか?


「來羅、」

「何ですか、N先生。」

「ふふ…、好きだよ、來羅。」

「っ…う、うぅ…」


もう、かないません。


End


N先生。ってなんか響きが好き。

うーん。もう少しうまく書きたい。


…なんかこういう系統っていうかオチが同じような感じかもしれない…。

もう少し学ぼう。


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