夢見 | ナノ
いただきます。






※最初と最後辺り、ちょっと注意。

















「N。」

「なんだいライラ。」

「…何で私、押し倒されてるのかな。」

「それは、ボクが押し倒したいと思ったからさ。」

「…どいてくれるかな?」

「やだ。」


…なんだろう。

確か私は、Nを部屋に入れた後、お茶を入れようと思ったんだけど。

それが、部屋に入った途端に腕を引っ張られ、あっという間にベッドに腕を押し付けられる。

そして、私のお腹の上に馬乗りになり、冒頭に至る、と。

…おかしいな。私、そんなつもりで呼んだわけではないのだけども。


「N?…わっ」


両手を押さえられているので、身動きすらとれない。

それをいいことに、Nは首筋に顔を埋める。…くすぐったい!


「…くすぐったくないの?」

「…くす、ぐったい、よ。さりげなく噛まないで…。」

「うん、ここがくすぐったくて、ライラのイイところなんだね。」

「ちょ、ほんとに、」


やめて、といっても、Nが聞くはずがない。

既に私を襲う気満々だ。

悲しきかな、男と女の力の差。

抗えない。


と、そこまで考えたところで。


「ジャロ!!」

「ピジョー!!!!」

「バウッバウッ!!」

「ぅわっ!?」


私のポケモン達、ジャローダにピジョット、リオルが突然飛び出してきた。

…部屋がそれなりに広くてよかったと思う。ギリギリだよ。

3匹の私のポケモンたちは、勢いもそのままに、Nに突っ込んだ。

もちろん、手加減はしてあるようで、床にトスッと落ちる程度だった。

さすが、私の仲間たち。


「…本当に、君のトモダチたちは、優秀だね。」

「まぁ、絆で結ばれてますから。」


ね、と問えば、力強い声と仕草で頷いてくれる。

ほんとこの子達大好き!


「…別に、ライラだっていやだったわけじゃないだろう?」

「…まぁ、いやってわけじゃないけど。いきなりすぎるのが問題であって…」

「じゃあ、今度から…いい?って聞けばいいのかな。」

「…う、うーん…まぁ、そう…かも?」


そういう行為自体、別にいやなわけではない。

い、一応…こいびと、なわけだし。

まぁ、いきなりでなければOK…なの、かな…。

なんか、流されてる気がしないでもないけど…。


「そういうわけだから…皆も、戻ってくれるかな?これからライラとイイこと、するから。」


もちろん、物凄く優しくするよ。大好きな大好きなライラだからね。

と、誰もが聞いてもくらりとくる言葉を真横でいいながら、私のポケモン達に言い聞かせる。

さりげなく、私の腰に腕を回して。…手が早い奴だ、ほんとに。

納得したのか、呆れているのか。

皆はボールの中に入っていった。


「って、ちょっとまって!」

「いい?って聞いたでしょ?」

「そうなんだけど!せめてお茶飲もうよ、今持ってくるから!!」

「でも、ボクはライラを今、飲みたいし食べたいんだけど。」

「(こ、この男は…!)なっ、何いってんの!」

「というわけで、いただくね?いいよね?」

「…、もう…好きにしてください…(ダメだ、もう何言っても聞かないよ。)」


でも、ふと見た笑顔がとても綺麗で。

あぁ、本当に私はNが好きでしょうがないんだな、って思う。

私の負けです。



End


やっぱりほのぼのって大事だと思うんだ。

というかなんかいつのまにかNが大量生産されとる。

なぜだ。俺はレッドが作りたかったんだが!!

…好きほど作れないというのは本当だなあ…はは。


Nってなんか欲に忠実だと思う。

ほんと。食べたいときに、ばばっと押し倒しそうな感じがする。

俺だけですね俺得ですねわかります。


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