夢見 | ナノ
苦手科目でhappy





※学パロ。レッドが先生、あなたは生徒。

















「…レッドせんせー。」

「…いいから、やる。やらないと、終わらない。」

「むりです。もう、頭が容量オーバーです。」

「…。じゃあ、休憩。」

「やったー!」


そういって、私は机にズザーッと項垂れる。

無理。もう無理。私に数学は、無理!


「…レッドせんせーって、何で数学の先生になったんですか?」

「…別に、好きで数学を選んだわけじゃない。たまたま、得意だったものが数学だったから、なっただけ。」

「ふーん…得意なんだ…。せんせー、じゃあ、どうしたらもっと好きになれますかね?」


もちろん、私はレッド先生のことは大好きだ。

もしかしたら、先生としてだけじゃないかもしれないけど。

でも、まぁ…それでも、だ。

いくら先生が好きでも、数学は得意にはなれないし、好きにもなれない!

…多分。


「…好きに、なりたいの?」

「そりゃあまぁ…不得意科目のままじゃ、あれですしね。」


まぁ、嘘も方便だよね!

そういっとけば、きっと私の気持ちもばれない、はず!

…所詮、生徒と先生だからね…。気持ちは言わないつもりだ。


「…なら、」

「?」


ガタン、と音をたて、レッド先生が立ち上がる。

どこに行くのかな、と思ったら、私の横に座った。

あ、ここは図書室です。だから椅子はあるのですよ!


「…ええと、先生?」

「俺を、好きになればいいんじゃない。」

「…へっ!?」


思わぬ言葉に、私は赤面してしまう。

仮にも教師がいう台詞か…!

というか無駄にイケメンだから破壊力が抜群なんですが!


「…そしたら、数学も好きになれる。」

「や、そんな単純なことじゃない、」


と思います。

そういおうと思ったら、言葉を発することができなかった。

何かで、ふさがれて。


…ふさがれて?


「…!?ちょっと、え、あ、れ、レッド先生!?」

「…いっとくけど。」

「な、なんですか!」

「気持ち、バレバレだから。」

「へ!?」


もうだめだ、色々ダメだ!

赤面から、もう顔から湯気でる、ほんとに!

そしてレッド先生を見ると、怪しい…いや、もう誰もが惚れるお顔で。


「俺も、來羅のこと、好きだし。いいんじゃない。ばれなければ。」


でも、すぐばれそうだけど。そこは、がんばってね。

それと、飲み物買ってくる、とだけ言って、先生は図書室から出て行った。


「…うぅ、反則だよあんなの…。」


この先のことを考えて、1つ思う。


「…レッド先生の方が、すぐにばれると、思うんだけどな…。」


この公共の場、しかも数人いた図書室でいきなりチューとか!

…誰も見てなくてよかったけどね!!



End


レッドって先生になるととたんに攻めっ気たっぷりな気がする。

あれ、いつものことか?



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