「また明日」 ※心温まる系CoCシナリオリプレイ KP:のぶなが PL:はるんちょ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - |
キャラクター紹介 NPC:真田 飛鳥 性別:男性 職業:総合病院の院内カウンセラー 年齢:29 <ステータス> STR:10 DEX:13 INT:12 アイデア:60 CON:12 APP:14 POW:15 幸運:75 SIZ:11 SAN:75 EDU:18 知識:90 db:+0 クトゥルフ神話:20% マジックポイント:15 耐久力:12 <技能> 言いくるめ:80、隠す:56、聞き耳:45、芸術(歌唱):30、信用:56、心理学:50、精神分析:75、説得:31、 天文学:50、法律:40、他の言語(英語):50、目星:45、回避(DEX×5):65 PC:七倉 悠介 導入 のぶなが:あなたは長期休みがとれました。 そこで、幼馴染の真田飛鳥に会うために、実家のある夕暮町を訪れます。 この町は高い建物はなく、星が綺麗に見えることで有名です。 三泊四日で、1、2日目は町の観光、3日目の夜に彗星を見て、4日目の朝に帰ります。 ちなみに、観光というより遊びにいくって感じですね。 飛鳥とは学生時代からの仲で、現在は総合病院でカウンセラーをやっているようです。 そんな飛鳥とは、町の喫茶店で待ち合わせ、一緒に昼食をとることになっています。 はるんちょ:変装してカフェオレ頼んで待ってるよ。 のぶなが:どんな変装してんの?ww はるんちょ:サングラスに私服、帽子被ってる。 のぶなが:それは変装なんか?ww そこに、カランカランとドアベルが鳴り、160cmくらいの身長の好青年が入ってきました。 彼が飛鳥ですね。 悠介「飛鳥、こっちこっち」手招きして呼びます。 のぶなが:彼はそれに気づくと、ぱっと顔を輝かせてやってきます。 飛鳥「悠介! 久しぶり」 悠介「久しぶりだな、元気にしてたか」 飛鳥「うん、元気元気、最近仕事が忙しいけどね」 悠介「そうか、お前も大変だな。休めるときは休めよ」 飛鳥「へへぇ」曖昧に笑います。 はるんちょ:休めてないんだ〜可哀想に〜。 のぶなが:目星が振れます。 はるんちょ:振ります。 悠介 目星:60→59 成功 はるんちょ:ギリギリ成功。 のぶなが:では以前より少し痩せたように思います。 悠介「お前少し痩せたんじゃないのか? 今日は俺が奢るから食えよ」 飛鳥「まじ? 悠介様の奢りだ、やったぜ〜」 のぶなが:といいつつも、彼の食事はあまり減っていません。 悠介「食べれないのか?」 飛鳥「うーん最近ちょっと食欲なくて。夏バテみたいなものかな」 悠介「そうか……大変だな。お前も仮にも医療関係者なら、もうちょっとしっかりしろよ」 飛鳥「そうだよね、俺がこんなに不健康だったら、患者さんも不安がっちゃうよね」 悠介「顔色悪いだけなら化粧すればいいけどな」 飛鳥「ああ、悠介は俳優だから化粧するのか」 悠介「まあな」 のぶなが:そんなとき、ふとテレビのニュースキャスターの声が耳に入ります。 『次のニュースです。天文学者白石 博(しらいし ひろし)さんが発見した“白石彗星”が、明後日の夜7時に地球に最接近します。 夕暮れ町の天文台で観測が続けられています。 白石氏によると、この彗星は肉眼で観測可能なほど明るく、見つけるのは簡単だそうです。 次のニュースです。 全国で相次ぐ地震、津波、火山の噴火などの自然災害。 日本だけではなく、世界でも多発しています――』 はるんちょ:地球破滅するん? のぶなが:しねえよ多分。 天文学か知識/2が振れます。 はるんちょ:知識/2で振ります。 悠介 知識/2:35→35 成功 はるんちょ:せ い こ う し た。 のぶなが:なんだと今日出目いいねぇ! では、ほとんどの彗星は肉眼で見えるほど明るくなることはないということを知っています。 はるんちょ:飛鳥知ってる? 飛鳥 天文学:50→SD 成功 のぶなが:知ってますね。 他にすることはありますか? はるんちょ:ない。 のぶなが:では飛鳥が、そろそろ町に出ようよ、と提案してきます。 それから飛鳥の車であなたたちは町へ繰り出しました。 飛鳥「海綺麗でしょー」 飛鳥「ここが科学館ね」 飛鳥「俺の勤めてる病院があれ」 飛鳥「あそこにあるのがさっきニュースで言ってた天文台」 飛鳥「こっち曲がったら今住んでるアパートがあって――」 飛鳥「あの山から見る景色は最高でさぁ」 のぶなが:と、町の説明をしてくれますね。 悠介が住んでいたころとは結構変わっているみたいです。 町を一周したころ、気が付いたら夕方になっていました。 飛鳥はあなたを実家まで送ってくれますね。 飛鳥「じゃあ悠介、また明日!」 のぶなが:と、夕日に背を向けて手を振り、彼は帰っていきました。 悠介「ああ、また明日」 のぶなが:『また明日』という言葉に、子供のころ感じた何とも言えない切なさを思い出します。 たくさん遊んで楽しかったのに、もう帰る時間なのか、寂しいな、と。 では、夕方から夜にかけては、あなたは実家で過ごします。 近くにあるのはコンビニくらいです。 はるんちょ:じゃあコンビニ行きます。 (レッツゴートゥーコンビニエンスストア〜♪) のぶなが:ではその道中、ふと夜空を見上げると、星がとても綺麗に見えます。 はるんちょ:彗星探そう。 悠介 目星:60→97 ファンブル のぶなが:星を見過ぎて電柱にぶつかりました。 悠介 HP−1 のぶなが:お前の出目のせいでPC全員ドジっ子だ(爆笑) はるんちょ:誰かドジっ子卒業してくれ(必死) のぶなが:コンビニで何買う? 普通のコンビニですけど。 はるんちょ:なんか情報ない? のぶなが:新聞にあるけど、ニュースの内容くらいしか載ってないです。 はるんちょ:なら飴買って帰る。 のぶなが:では、他にすることないなら寝てください。 はるんちょ:寝ます。 <夢> のぶなが:その夜、あなたは夢を見ます。 あなたはどこか高い場所から夕暮れ町を見下ろしている。 時間は真夜中か。冷たい風がごうごうと吹き、大粒の雨が容赦なくあなたに降り注ぐ。 町の建物はほとんど倒壊し、火事だろうか、あちこちから煙が上がっている。 生きている人は見当たらない。 遠くに見える海は黒く濁り、大きな波が立っている。 辺りはぞっとするほど静かだ。 あなたが呆然と立ち尽くしていると、遠くで誰かが泣いている声がする。 声のする方へ向かおうと振り向くと、遠くに2つの人影が見える。 しゃがみ込んで泣いている人と、その隣に立っている人。暗くてよく見えない。 立っている方の人がこちらを向いて、「――あれの名前を当ててごらん。」と言って空を指差した。 あなたは顔をあげ、空を見る。真っ暗な空に浮かんでいたのは、瞬く星々でも黄金に輝く月でもなかった。 禍々しい空気を放つ、さびのように赤く、巨大な… ここであなたは携帯の音で飛び起きます。 気味の悪い夢を見たことで、冷や汗びっしょりです。 悠介 SANチェック:65→31 成功 減少無し のぶなが:あなたは夢の中の声に聞き覚えがありません。 男女の判別もつきません。 はるんちょ:ニャル様かな。 のぶなが:やめろそういうメタ推理! あなたを起こした携帯の着信音は、飛鳥からの電話でした。 飛鳥「おはよう! 今日はどこに行こうか?」 悠介「……今何時だ?」 飛鳥「7時くらいだね」 悠介「お前朝早すぎだろ……」 飛鳥「そんなことないよ、だって出勤8時だし」 悠介「ああ、そうか……」 飛鳥「元気ないね、どうかした?」 悠介「悪い夢を見てな」 飛鳥「枕が変わったからかな?」 悠介「そうかも。あー汗かいた、シャワー浴びてくる」 飛鳥「おっけーじゃあ9時に迎えに行くからね」 悠介「ああ、わかった。じゃあ9時ごろな」 はるんちょ:飛鳥元気でした? のぶなが:ふつーですね。 はるんちょ:あらー。 本編 のぶなが:それでは、今日の行動の仕方を説明します。 午前中、昼間、午後、の計3回行動できます。 昼食はその辺の店で軽く済ませたことにします。 技能は各地点で何度使ってもOKです。 目的地を宣言してください。 はるんちょ:まずは総合病院かな。 のぶなが:はーい。 <総合病院> のぶなが:では、飛鳥の勤める総合病院に着きます。 のぶなが:飛鳥が一緒なら……っぶねぇここ言っちゃだめなところだわ。 はるんちょ:おっとーw のぶなが:ロビーにいる患者さんが、なにやらひそひそ話をしています。 はるんちょ:聞き耳します。 悠介 聞き耳:60→10 成功 のぶなが:出目が極端やな〜まあいつも通りだが。 ではこんな会話が聞こえてきますね。 「ねえ、最近TVでやってる彗星を発見した人さ、ここに入院してるらしいわよ」 「えっ! どうしてまた」 「研究のしすぎでまいっちゃったんじゃない? 精神科にいるって噂よ」 はるんちょ:え、行きたい。 のぶなが:飛鳥がいるから面会できますよ。 はるんちょ:行こう。 悠介「白石博士ってここに入院してんのか?」 飛鳥「え、そうなの? 知らなかった」 悠介「そうなのか」 飛鳥「うん、全員カウンセリングしてるわけじゃないからさ」 悠介「そうか……ぜひ会ってみたいな」 飛鳥「会えるのかなぁ、行ってみようか」 悠介「ああ、行ってみよう」 はるんちょ:その前に看護師さんから話聞けないかな。 のぶなが:いいよ。 では、看護師さんに白石博士入院の話を振ると、一瞬びくっとして、 「その話はあまり外部にもらしちゃダメですからね」 のぶなが:といいつつ教えてくれます。 「1週間くらい前に入院したんですよ」 はるんちょ:びくっとしたのに心理学振れる? のぶなが:別に振ってもなんもないです。 はるんちょ:あらそう。 悠介「お会いすることってできますか?」 看護師「できるわよ。病室はこの廊下の一番端ね」 悠介「そうですか、ありがとうございます」 のぶなが:白石博士の病室前に来ました。 はるんちょ:中に入ります。 のぶなが:まじかww はるんちょ:え、聞き耳したほうがいい? のぶなが:いや別にいいよ。 はるんちょ:あーでも襲ってきたらどうしようってこいつ回避振ってねえわ! のぶなが:まあ大丈夫よ(多分) はるんちょ:じゃあ入る(安直) のぶなが:中に入ると、ぶつぶつ独り言を言いながら、窓の外を見つめる白石博士がいますね。 はるんちょ:なんて言ってるかわかる? 「あれは私の星、私の星だぞ。私が見つけた彗星だ」 のぶなが:とかなんとか。 手には一冊の本を持っています。 「私の功績だ。あれは私の星、私の星なんだ。 あれは、あれは、そうだ、もう落ちこぼれ学者なんて言わせないぞ。 世紀の大発見だ! 見つけたんだ、私の、私が、ははははは、私が最初に見つけたんだ、私がここに呼び寄せた! あの彗星は…!!」 のぶなが:そこまで言うと、彼は泡を吹いて倒れます。 その瞬間看護師さんたちが入ってきて、退室を促されます。 はるんちょ:本拝借したい。 のぶなが:無理です。 はるんちょ:えーなんで。 のぶなが:無理だから無理です。 はるんちょ:じゃあ目星して出ます。 悠介 目星:60→1 クリティカル のぶなが:ほんとまじ何も情報ないのに……!! はるんちょ:これぞキーパー泣かせ(ドヤ顔) のぶなが:えー……では本のタイトルが見えたことにします。 はるんちょ:なになに? 『グラ―キの黙示録 第5巻』 はるんちょ:あっ(察し) のぶなが:うん(察し) はるんちょ:やばい、コイツ終了した、てかみんな終了した。 もう……グラ―キ探すくらいならポ●モンGOでゴーリキーでも探せよ……。 のぶなが:え、なんて?(爆笑) はるんちょ:語呂似てるからいいかなって……。 のぶなが:ファーーーーーーーーーー(爆笑) じゃあ進めるよ(切替) はるんちょ:うん。 のぶなが:飛鳥が医師から白石博士の容態を聞いてから出てきます。 飛鳥「……あの人、もう正気には戻らないみたい」 はるんちょ:SAN値0か…終わったなコイツ。 悠介「……そうか……そうなのか……絶対戻らないのか?」 飛鳥「……今はわからないとしか言えないな」 悠介「そうか……精神科も大変だな」 飛鳥「そうだね……」 のぶなが:そろそろ出ようか、と飛鳥はあなたを病院から連れ出します。 あと2か所回れますよ。 はるんちょ:海行きたいです。 のぶなが:はい。 <海> のぶなが:休日なので、子供連れが多いですね。 アイデアが振れます。 悠介 アイデア:60→15 成功 のぶなが:泳いでいる子は少なく、いっぱいに息を吸い込んで潜っている子ばかりなことに気が付きます。 悠介「なあ、みんな泳がないのか?」 飛鳥「ほんとだ、潜ってる子多いね」 悠介「行ってみよう」 のぶなが:では、近くで少年がぷはーと海面から出てきました。 悠介「こんにちは」 少年「あ、おにーさんたちこんにちはー」 悠介「君は泳がないのかい?」 少年「えっとねーこれ学校でも流行ってて、長く潜る練習してるんだぁ」 悠介「へえ、学校で一番になるといいな」 少年「うん!」 悠介「じゃあ頑張って練習しろよ」 少年「うん!ありがとう!」 はるんちょ:泳げないわけじゃないんだね。 のぶなが:そうですね。 はるんちょ:なんで学校で長く潜る練習することになったんだろう。 のぶなが:聞けばよかったのに(爆笑) はるんちょ:そうやん……(絶望) のぶなが:じゃあここで知識/2行ってみよう。 悠介 知識/2:35→79 失敗 はるんちょ:普通の知識でも失敗だわ。 のぶなが;じゃあ天文学でワンチャンやな。 はるんちょ:天文学って……初期値1じゃんか! のぶなが:とりま振って、どうぞ(爆笑) 悠介 天文学:1→56 失敗 のぶなが:ですよね。 はるんちょ:じゃあその辺の親子連れに聞いてみる。 悠介「すみません、子供たちって、なんで息を止める練習をしてるんですか?」 母親「あー今彗星が近づいてるじゃないですか、それでですよ」 のぶなが:といって、1910年のハレー彗星の接近時に様々な騒動があったこと、 「彗星が通過する時、尾の空気が地球を包み込み人類が中毒死して地球が滅びる」 「地球にぶつかって世界が滅ぶ」 「ハレー彗星が地球の酸素を吸い取り、約5分の間は空気がなくなって息が出来なくなる」 などの噂話があったことを話してくれます。 はるんちょ:5分も息止めるとか無理やろ、ハ●ター×●ンターやないんやぞ。 のぶなが:やめろ(爆笑) はるんちょ:じゃあ次の場所行きます。 のぶなが:はい。 はるんちょ:山かな。 のぶなが:はーいじゃあ山行きます。 <山> のぶなが:飛鳥は、山道の途中で車を降り、歩いて獣道を抜け、眺めのいい開けた場所に連れて行ってくれます。 「ここは綺麗だな」写メを撮ります。 飛鳥「悠介以外、ここに連れてきたことないんだよ、秘密の場所なんだぁ」 悠介「そうか、よく来るのか?」 飛鳥「えっとね、悠介に会いたくなったら来るかな」 悠介「俺に会いたくなったら? 電話でもしてくりゃいいじゃないか」 飛鳥「……そうだね」 のぶなが:高いところなので空も町も海も、綺麗に見渡せます。 空気が澄んでいて気持ちがいいことでしょう。 アイデア振れます。 悠介 アイデア:70→31 のぶなが:するとあなたは、懐かしいような、デジャヴのような感覚に陥ります。 飛鳥に伝えると、 飛鳥「ときどきあるよね、そういうの。どこか似たような場所に行ったことがあるんじゃない?」 悠介「その場所思い出したら、お前も連れて行ってやるよ」 飛鳥「……うん、そうだね」 はるんちょ:KP、心理学振りたい。 のぶなが:はい。 悠介 心理学:55→SD (クリティカル) のぶなが:ほうほうほう……。 はるんちょ:え、なに、クリった? のぶなが:まあまあ、続けようか。 飛鳥には悲しい思い出があるようだとわかります。しかし飛鳥は決してそれを語りません。 はるんちょ:なんかあるんかな……わからんな……。 飛鳥「そろそろ帰ろうか」 悠介「そういえばお前の家に行ってないな、泊めてはくれないのか?」 飛鳥「え! あ、あの〜部屋が汚いから無理!」 悠介「汚くてもいいぞ、別に気にしないから」 飛鳥「恥ずかしいから! 無理無理」 悠介「だいたいお前の汚いってそんなに汚くないだろ」 飛鳥「ほんとに汚いんだってば! 綺麗にしとくから、その時来てよ、ね?」 悠介「おかしな奴だな……」 のぶなが:空はいつのまにか曇り空になっています。 はるんちょ:絶対白石のせいやん……マジで石にしてやろうか。 のぶなが:(爆笑) 飛鳥「曇ってきたね、明日も晴れるといいのにな」 悠介「……そうだな」 のぶなが:飛鳥は重く立ち込めた曇り空を背に 飛鳥「また明日ね!」 のぶなが:と手を振り、車で自宅へ帰って行きます。 あなたは『また明日』、という言葉に何度も感じた切なさを思い出します。 本当に、明日も会えるかな、と。 <夢> のぶなが:あなたは今日も夢を見ます。 あなたは誰かの手を引いて、瓦礫の山を避けながら走っています。 建物は倒壊し、あちこちで火事が起こっています。 大粒の雨が降っていますが、炎の勢いは止まりません。 人々の悲鳴や怒号があふれています。 かつてのにぎやかな町は、今は地獄と化していました。 どこか安全な所に逃げなくては。 ふと、辺りが暗くなりました。 見上げると、ビルの一つが今まさにこちらへ倒れようとしているのです。 あなたはとっさに、手を引いていた誰かを後ろへ突き飛ばしました。 ガラガラという轟音と、ぐしゃりと何かがつぶれる音と、誰かの悲鳴が耳をつんざきます。 あなたが最期の力をふりしぼって目を開けると、空には禍々しい空気を放つ、さびのように赤い、巨大な彗星。 傍らには、真赤に濡れたあなたの手を握って泣き叫ぶ、誰かの姿がありました。 のぶなが:ここで電話の音で目が覚めます。 夢の中で自分が冷たくなっていく感覚は、やたらとリアルに感じました。 悠介 SANチェック:65→16 成功 減少無し のぶなが:夢の中では彗星も、手を引いでいた誰かも、ぼんやりとしか見ることができませんでした。 アイデアお願いします。 悠介 アイデア:60→22 成功 のぶなが:お前今日出目どうした!? はるんちょ:今日の私はすごいぞ(ドヤ顔) のぶなが:では、その手を引いていた人は男性だったんじゃないかと思いますね。 はるんちょ:男性かー。 のぶなが:電話はまだなっています。 はるんちょ:電話に出ます。 悠介「もしもし」 のぶなが:無言電話ですね。 悠介「飛鳥?」 飛鳥「……」 悠介「もしもし? どうしたんだ?」 悠介 聞き耳:60→88 失敗 のぶなが:あーーー無理だったか。 じゃあ心理学で。 悠介 心理学:55→SD (成功) のぶなが:何かをこらえているのではないかと思います。 悠介「泣いてるのか?」 のぶなが:電話はそこで切れました。 はるんちょ:えーじゃあ急いで飛鳥自宅に行くよ。 <飛鳥のアパート> のぶなが:普通のアパートの2階の角部屋がアスカの家です。 はるんちょ:インターフォンは? のぶなが:押しても反応はありません。 悠介「宅配便でーす!」 のぶなが:(爆笑) はるんちょ:え、なんで。 のぶなが:普通に開けてみればいいんじゃないのかなぁ(爆笑) はるんちょ:じゃあ開けます(安直) のぶなが:ドアの鍵は開いていました。 悠介「不用心だな……」 のぶなが:あなたが中に入ると、壁一面に赤いペンで正の字が書かれていました。 悠介 SANチェック65→5 クリティカル 減少無し のぶなが:ではクリティカルなので、これは日数を数えていたのではないかと思います。 部屋の仲はぐちゃぐちゃで、本やらコピー用紙やらが散乱しています。 本棚には彗星についての本と、世界の終末についての伝説や予言が書かれた本ばかりが並んでいます。 はるんちょ:グラ―キがよみがえるるるる。 のぶなが:本は床にも山積みになっていて、中には洋書もあります。 勉強机の上に『グラーキの黙示録』『飛鳥の日記』『退散の呪文が書かれたメモ』があります。 はるんちょ:黙示録を読みます。 のぶなが:【グロース】の来訪について書かれています。 「世界の終りが近づくと、破滅の先触れであり、宇宙のすべての物をつくった神、【グロース】が訪れる。 この惑星ほどの大きさの、星に似た存在である【グロース】が近づくに従って、潮は変化し、火山は噴火し、恐ろしい嵐や地震、津波が頻発する。 この神が訪れる時、眠れる邪神たちが次々に目覚めるだろう。」 悠介 SANチェック:65→8 減少無し はるんちょ:日記は読まずに持っていくよ。 道中で読む。 のぶなが:了解。 はるんちょ:退散方法読むよ。 「異次元あるいは異界から来た存在を、来たところへ返すための呪文。 使用するにはMPをつぎ込み、1d6の正気度を喪失する。 術者が複数の場合、全員がこの呪文を知っている必要がある。 できるだけ対象に近い場所で詠唱を行うこと。 この呪文を効かせるためには、対象となる存在の名前がわかっていなければならない。」 はるんちょ:これも持っていきます。 日記を読みながら次に行きます。 <日記> 「頭の中はぐちゃぐちゃだ。 忘れないよう、日記をつけようと思う。 今日、世界は終わった。私だけ生き残った。 でも、ぞっとするほど綺麗な男からチャンスをもらった。 絶対負けない。」 パラパラとめくっていくと、1、 2日目には探索者と遊んで楽しかった思い出や、彗星についてつかんだ手がかりについて書き留められています。 「今回は【探索者】が発狂して自殺した」 「今回は【探索者】が逃げる途中で階段から足をすべらせて死んだ」 「今回は【探索者】が私をかばって死んだ」 「今回は【探索者】と最後まで逃げ切ったと思ったのに…!なんでだよ、なんでなんでなんでなんで………!!!」 後ろの方のページを見てみると、ここ2日の日記が書かれています。 「これが最後の繰り返しになるだろう。 今回も【探索者】は何も知らずにこの町へやってきた。 元気そうで安心した。また明日も、【探索者】に会える。嬉しい。」 「あしたのやくそく まもれそうにないや ごめんね」と書かれています。 悠介 SANチェック:65→20 1減少 のぶなが:メンタル強すぎかよ。 はるんちょ:えーーーどこ行けばいいの、私に推理は向いてない。 のぶなが:頑張れ脳筋! はるんちょ:えーーー。 のぶなが:じゃあ、天文台に行ったらヒントをやろう。 はるんちょ:じゃあ天文台に行きます。 <天文台> のぶなが:天体や天文現象の観測・研究を行うための施設です。 外見は真っ白なドームです。 例の彗星を見つけ、名付け親となった白石が研究をしている天文台です。 入り口付近でタバコを吸っている職員が「何か御用でしょうか。」と話しかけてきます。 悠介「いや、知り合いを探してるんです」 職員「ここは関係者以外立ち入り禁止なので、来てないと思いますけど。どんな方ですか?」 悠介「真田飛鳥って来てませんか?」 職員「来てませんね」 悠介「……ここって絶対入れないんですか?」 職員「まあ、関係者以外は」 悠介「……」 はるんちょ:KP、コイツタバコ吸ってたんやろ? のぶなが:はい。 はるんちょ:ちょっとやる気なさそうだったりする? のぶなが:ちょいまて、何をやろうとしているんだ。 はるんちょ:え、だって入れないんでしょ? のぶなが:もうちょっとなんかない? はるんちょ:中にヒントないの? のぶなが:ないよ。 悠介「この中には何があるんですか?」 職員「天文台と研究室と天体望遠鏡ですね」 悠介「てことはここで彗星見るんですか?」 職員「ああ、あの彗星ですね……」 悠介「? あの彗星に何かあるんですか?」 職員「あなたも、あまり見ない方がいい。あの彗星を発見してから、教授がおかしくなっちゃって……」 悠介「教授って、白石さんですか?」 職員「……はい」 はるんちょ:だめだー脳筋はわからないわー。 職員「彗星を見たいんですか?」 悠介「そうですね、大切な人と、彗星を見る約束をしているもので」 職員「そうですか、なら山はどうですか」 悠介「山ですか?」 職員「あの山はここより彗星を近くに見られます。責任はとれませんが」 悠介「なるほど、ありがとうございました」 職員「でも気を付けてくださいね」 悠介「はい、ありがとうございます」 はるんちょ:山か! のぶなが:おうよ。 はるんちょ:じゃあ山行きます。 終焉 のぶなが:いつの間にか雨が降り出していました。 はるんちょ:じゃあ傘もって山に行く。 のぶなが:はい。 あなたは、昨日飛鳥に連れてきてもらった場所へ向かいます。 <山> のぶなが:辿り着くと、傘もさしていない飛鳥が虚ろな目をして立っていました。 「どうしたんだよ、傘もささずに」傘を飛鳥に傾けながら言います。 飛鳥「っ! どうして悠介が……!」 悠介「お前に会いたくなった。だからここに来たんだ」 のぶなが:ひいぃぃぃぃこれは(号泣) はるんちょ:KPがんばれ超がんばれ。 のぶなが:飛鳥は涙を浮かべて、 飛鳥「……ありがとう」 のぶなが:と言いました。 悠介「おい、泣くほど辛かったのか? なんで言わないんだよ」 飛鳥「だって……絶対に巻き込みたくなかったんだ」 悠介「巻き込むも何もだろ。お前ひとりが背負う必要ないんだぞ」 飛鳥「……ありがとう」 悠介「俺にも手伝わせてくれ」 飛鳥「うん、わかった」 のぶなが:飛鳥は笑います。 飛鳥「今度こそ、本当の明日でまた会おうね」 のぶなが:そして、あなたたちは二人で『退散の呪文』を唱えます。 悠介 SANチェック:自動失敗 1d6→4 4減少 飛鳥 SANチェック:自動失敗 1d6→1 1減少 のぶなが:飛鳥は4MP消費します。 はるんちょ:じゃあ悠介も4MP使います。 のぶなが:では、成功率は80%です。 ダイスを振ってください。 悠介 『退散の呪文』:80→21 成功 のぶなが:探索者が空に向かって呪文を唱え始めると、辺りは大嵐になります。 立っていられないほどの強い雨風、頭上から感じる怒りに満ちた空気。 どれくらい時間が流れたでしょうか。 呪文を唱え終わった探索者は意識を手放します。 意識が遠のく中、パチパチと拍手の音が聞こえます。 「面白いものを見せてもらった。約束通り、お前たちの望む“また明日”が来るだろう」 それから のぶなが:眩しい朝の光で目覚めると、そこは総合病院のベッドでした。 日付はちゃんと、昨日から見て“明日”になっています。 探索者が山道に倒れていたところを、近くを走っていたトラックの運転手に発見され病院に運ばれたそうです。 アスカもあなたと同室で隣のベッドに眠っています。 しばらくしたら目を覚ますでしょう。 あなたたちは山で倒れた時にできたすり傷以外の外傷はありませんでした。 その日にすぐ退院できました。 さて、今日はもう帰る日です。 アスカはあなたを駅まで送ります。 悠介「なんだかあっという間だったな」 飛鳥「えへへ、そうだね。でもほっとしたよ」 悠介「これでお前も、少しは体調良くなるだろ」 飛鳥「うん、ありがとう。……ねえ悠介」 悠介「なんだ?」 飛鳥「悠介と友達で、本当に良かった」 のぶなが:こうして探索者は、人知れず世界を破滅から救いました。 あの彗星は、あるべき場所へ帰ったのでしょうか。 信じるしかありません。 もしかすると、また数百年後に地球に帰ってくるかもしれませんが。 あなたたちはゆっくり日常へと帰っていくことでしょう。 しかし夕焼け空を見ると思い出します。 何度も何度も繰り返し、人類、町の住人、そしてあなたの生きる“明日”を望んだ彼の笑顔を。 彼と一緒に守った“今日”を生きていることを。 ……そろそろ、楽しかった今日もおしまいです。 それでは、「また、明日。」 はるんちょ:電車に乗る前に一言言っていいですか。 のぶなが:どうぞ。 悠介「飛鳥、また、な」 飛鳥「!」 のぶなが:飛鳥は、きっと満面の笑みを浮かべて返してくれることでしょう。 飛鳥「また、ね!」 [true end] - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - あとがき どうも、のぶながです! いや〜リプレイって難しいですね! 結構タイピング能力あがったんじゃないかなって思います。 ちなみにこれ、16/11/12に録ったものでして。 どれだけ放置だよ!!って感じですね、すいません。 というわけで、ガバガバキーパリングのぶながと、脳筋イケメンロールはるんちょのセッション、「また明日」、これにて終了です。 またお会いしましょう!! のぶなが 今回のシナリオは、pixivにて、「【クトゥルフ神話TRPGシナリオ】また明日。」/「むーさん」の小説 [pixiv] をお借りいたしました!感謝! ※内容を一部改変しております ・探索者1人(+男アスカ):1時間15分 KP:のぶなが PL:はるんちょ |