「伊達殿……」
「……なんだよ真田幸村」
「暑いでござるぅうう……」

ぐったり。
まさしくその言葉が相応しい様子で机に突っ伏した真田は頬を天板にくっ付けたままぐりぐりと頭を動かしていた。
見ているこっちまで暑く感じるその姿を見ていたくなくて、視線を窓の外に向けるとかんかんと照り付ける太陽と目が合った。

――否、屋上で太陽と絶賛逢瀬中の毛利と目が合った。

眩しい太陽の下、両腕を広げてこっちを向きじっとしているその姿はなんかヤバイものを感じる。
というかアイツは帽子も被らずにあんなクソ暑い屋上にいて大丈夫なんだろうか。

「……?どうかなされたか」
「毛利が太陽とcontact取ってやがる……あ、倒れた」
「なんと!毛利殿今参りますぞ!」
「あー…いや、行かなくていいだろ。今すげぇ勢いで長曽我部が走って行った」
「さ、左様でござるか……しかし毛利殿はこの炎天下鍛練されていたのでござろうか?」
「A-han?誰でもお前と同じ鍛練バカにしてんな、アイツは多分あれだ」
「あれとは」
「……あれって言ったらあれなんだよ」
「伊達殿……」
「なんだよその目、やんのかコラ」
「……某暑くて溶けてしまいそうでござる……ああ、お館様……真田幸村ここまでにござりまする……」
「っちょ、おま、wait!猿ゥ!猿ゥ!真田が死ぬ!暑さで死ぬから氷持ってこォい!」



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