無垢鳥の懐古
綺麗なものが好きでした
空に溺れて
からり、と啼けば或いは
真っ白に汚れる
剥製になった小鳥に鎖をつけて
一滴泣き、一滴呑み
何も知らなかったあの頃を嘲る
羨望の眼差しを以て、羽ばたけたあの日を懐かしむ
(2015/11/04)
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