FW・B
だって彼は
2009/12/14 23:07
三郎申し訳ない^^
誰が彼の顔を知るのでしょうか。
誰が彼の死に顔を知るのでしょうか、果たして果たして。
僕は彼の死に顔を見るのでしょうか。灰色に燻された姿見の罅に、色を着けては濁って濁って。垂直に伸びた竹は青空に手を伸ばしますが、一体幾年の様々な事柄を地下茎に絡め取り、埋め尽くして届くと言うのでしょうか、果たして果たして。
「それは我が儘と云うものじゃあないか」
豊かな黒髪を風に溶かし僕の級友は口笛を吹きます。それは青空に対する称讃なのでしょうか、それとも嘲笑なのでしょうか、ぐるぐると廻る鳶に目を回された僕は迷ってしまいます。
「我が儘かい?」
艶やかな長い睫毛は頭上を旋回する鳥と同じく羽ばたき、眼球を潤すために忙しなく働きます。僕が見知っている中で一番の働きものは瞼だろうなぁと、思考が明後日に向かいますが、その思考をもとに戻したのも瞼でありました。僕の問いかけの答えへの問いかけに憂いた様な瞳を数秒単位で遮るそれが、半分、半分瞳を隠すその様が、彼を思い出す因子であるのです。
ああ、でも僕は彼の彼を知りません。そして、知ることはないのでしょう。
だって彼は土の下
END
無理やり終わらせた^q^
三郎…申し訳ない。
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