アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ4(臨×帝) | ナノ

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●10話フラグ的に臨×帝
2010.03.14


(こういう言い方もどうかとは思うが)人心地がついたので、少年の耳からはずい分と卑猥に聞こえるだろう水音を、少年に聞かせるべく、わざと立てて抜き取ってやれば、
…少年は、「…っと、…も、」

「はや く・・・どいて、くださいよ…」

臨也、さん―――などと、照れもせずただ疲れきったというように、可愛くないことを言う。
そりゃぁまあちょっとばかしやりすぎちゃったかもなァ、とは思わないでもなかったけれど、まだロクに息すら整わないで肩を大きく上下させ、身体中だってどこもかしこもが臨也のモノ塗れのくせに、腕で面を巧く隠して「重いんですよ」なんて呟く所作は、もう玄人のそれだ。(…っとに帝人君もさ、…また、)

(まーたずいぶんと…慣れたよ、ねェ・・・・?)

…とそれにクツクツクツと、腹の底から嗤い出したい心地に臨也はなる。


「はー・・・・」

ぐったりと「つかれた…」と漏らす表情は、腕が邪魔して覗けない。
「もう一回スル?」と訊くと、心底うんざりした声で、「勘弁して下さいよ・・・」と返ってくる。「臨也さん、ちょっとしつこいですよ」とは彼の言だが、それは哀しい誤解だと言おう。
だってただただ、臨也は愉しみたいだけだから。

「そっかー・・・・じゃ、もう一回シよっか♪」
「ちょッ…なに聞いてたんですか、臨也さんッ!?」

ふたたび圧し掛かる臨也を、なんとかかんとか押し返そう…としてしかし物の役にも立っていない、力の入らない彼の身体とは裏腹に、「ちょッ…も、ホントやめて下さいってば!」と足掻く(往生際が悪いと言おう)少年の目は、決して力を失わない。
―――あの日、あの時、あの瞬間の、『…お願いです、』

  『少しの間、私に協力して下さい・・・・駒は、』

私の手の内にあります―――とその眼差しだけで臨也を捉えた、むしゃぶりつきたい色をしている。

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