アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ17(臨×帝) | ナノ

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●あほあほ臨×帝
2010.07.22


「ハイ、これ」

と手渡された物を――正確には、渡そうとして差し出している物――と、それを持って目の前でニコニコと微笑んでくれちゃっている男の顔を、じっと見た。

「・・・・・」
「ハイ!これ、帝人君へのプレゼントだよ!」

黙ったまま手を出そうとしない帝人に、手に持ったそれをぐいっと押しつけるようにして、男は尚差し出してくる。

「帝人君?」

あくまでにこやかな顔はまるで善意の塊のようだったが、それは絶対にない、と帝人は確信する。
…だって、それは、

「・・・・ネコミミ?」

いわゆる、猫耳の付いたカチューシャで、「うん、帝人君に似合うと思ってv」などと今にも躍りだしそうな口調で言われた日には、もう悪意しか感じない。

「もう絶対に似合うって!きっとかっわいいと思うんだよなぁ〜・・・・ね、」

付けてみて?―――と小首を傾げられたところで、可愛くもなんともない。

「ねぇねぇ、はーやくーぅ♪」

楽しみだなぁ楽しみだなぁ!―――と目を輝かせる男に抱いた紛れもないこれは殺意を、帝人は決して否定しない。

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