アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ16(臨×帝) | ナノ

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●帰宅途中にて、帝人(臨×帝)
2010.06.23


ビルの谷間から、沈み行く夕日を見た。

「わあ・・・・!」

いつものように三人で並んで帰る途中で、帝人と正臣が隣り合って歩道橋に肘をついて、杏里が一歩下がった場所にいる、と言う具合。
それまでは、いつもの如くおちゃらけていた正臣までもがなぜか無言で、ビルの谷間に最後の残像が消えるまで、じいっとそれを見つめていた。

「さ…て、と・・・じゃ、行くか」

やがて、気を取り直すような正臣の声を合図にして、ふたたび帝人達は帰路につく。
コンクリートジャングル、なんて言っても結構バカにしたもんじゃない。それは中々に美しく、うん、そうだななんと言うか…ちょっと、不思議な時間だった。
それとも、三人で見たものだったからだろうか。
…そうして、

「腹減ったなー。・・・なんか喰ってくか?」

と言う正臣の声に、「あ、いいねー」なんて頷きながら、目の端に映ったそれに、帝人が考えていたのはあの人の事。

(あっ・・・・)

夜の空を支配する、あの冴えた月のような、折原臨也と言う人の事。

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