アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ1(臨×帝) | ナノ

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●9話派生?妄想臨×帝
2010.03.07


「どーぞ」と玄関で、扉を開け放して待つ男の前で、帝人はあんぐりと口を開けた。

「どーぞ、帝人君?」

如何にも、な可笑しげな目で見られているのはわかっていたが、しかしそんなものは気にならないくらいに、だって帝人は驚いていた。

「帝人君?」
「あっ・・・!やっ、いやっ・・・・」

目を見開いたまま中々自分を取り戻さない帝人にくつり、と薄笑いを浮かべる顔に、名前を呼ばれて、そこでやっと帝人は我に返り、「…あっ、」

「いや、そのっ・・・・!…その、…お邪魔、します・・・・っ!」

「ハイ、どーぞ」と笑う彼の元、ぺこり、と小さく頭を下げて、入り込んだその先が―――とにかく、またすごかったのだ。
「ああ、ここね。ここが俺ん家」と男が足を止めた先の建物(つまり、ここだ)の外観にも驚かされたが、中身がもうとんでもない。

「うわっ、」

広ッ…!―――いし、置いてある家具が、なんか、もう段違い。

「う、わああ・・・・ッ!」

辺りをぐるりと見渡して、しみじみと呟けば、またクツクツクツと笑いが響く。
帝人とて別段男を喜ばせたくてどうのこうのやっているというわけではないのだが、帝人の驚きは、いちいち男のツボをついてしまうようで、

「・・・・臨也さん?」
「…ああ、ゴメンゴメン・・・・」

じろり、と睨んでやった先の、帝人君があんまり可愛くって、つい…ね?―――などとほざく顔さえ愉しげなのには、もう本気でうんざりする。


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