アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ28(:とある絶望のおはなし3(人外帝人と年下シズちゃん)(静×帝にょた*パラレル) のコピー | ナノ

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●とある絶望のおはなし3(人外帝人と年下シズちゃん)
2012.10.08(初出:2011.11.09)


「ねえ…君、化け物なの……?」





その問いを発した瞬間、子供はひどく傷ついた顔をした。

(ああ……うん、まあさ…やっぱり……)

そうだよねえ、と思いながら、帝人はどうしても漏れ出そうになるため息を、意識しながら飲み込んだ。
まあはじめからわかってはいたことだ。この子供はただの子供で、どこからどう見ても丸っきりただの人間だ。(帝人的には正直なところ)つまらないほど人間以外の何でもなくて、

(まあ確かに、ちょっとだけ他の人達よりは力持ちっぽいけど……)

でもただこの子はそれだけだ。
本当にただのそれだけの、人間でしかありえない。

(つまんないよね……。
あー……うん、いや…でもきっと……)

それは幸いなのだろう。
だから帝人は子供の前にしゃがみ込んでから、子供と目線を合わせると、こてん、と小首を傾げつつ、子供にニッコリ微笑いかけた。

「ごめんね?」





「……別に。…本当の事だし」

ひととおり暴れて落ち着いたのか、それとも毒気を抜かれたものか、(まあ単なる電池切れかもしれないけれども)先ほどはずい分と沸点の低い子供のように思われたのだが、これはまたずい分と素直なものだ。

(ああ……うん、ホント…可愛い子だよ……)

本当に、どうしてこれが化け物なのだと言うのだろう。
帝人はもう一度子供に向かって

「…ごめんね?」
と微笑むと、この年頃の子供らしく細い首で支えられた、子供の身長からしたら多分にアンバランスな大きさの子供の頭に、ぽん、と手のひらを乗っけると、なでこなでこ、と子供の頭を撫でてやった。





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