アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ27(:とある絶望のおはなし2(人外帝人と年下シズちゃん)(静×帝にょた*パラレル) | ナノ

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●とある絶望のおはなし2(人外帝人と年下シズちゃん)
2012.10.08(初出:2011.11.07)


道端に小さく踞る子供を、帝人は上から覗き込んだ。
まじまじと、見れば見るほどそれは単なる子供でしかなく、帝人は少しガッカリした。

(でも…ま、こんなもんだよね……)

思わず漏れそうになるため息に、いやしかしそれは子供に失礼か、と帝人が飲みこむと、どうも気配を感じたものか、それとも帝人の視線に気づいたものか、帝人はふい、と上を向いた子供に、警戒心いっぱいの、ギロリ、とした目を向けられた。

「……んだよ、アンタ」

…まあ(不本意だけれど)ちょっと見今の帝人は不審者だったのかも知れない。
帝人は少し考えてから、子供にこんにちは、と挨拶をした。



「あ゛……? あ、……えっと、」

こんちは、と拍子抜けしたのか鳩が豆鉄砲を喰らった顔で、それでもぼそぼそと返してくれる子供に、帝人は微笑ましい気分になる。

(ああ……ホント、普通の子だなあ……)

この子の一体どの辺が、化け物なのだというのろうか。
だから帝人は、子供に訊いてみることにした。

「ねえ……君、化け物なの?」





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