アクセス制限 ○アラフォーと呼ぶなら呼べ! お前だって今じゃ立派なアラサーだ!(再会後の兎×虎) | ナノ

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●アラフォーと呼ぶなら呼べ! お前だって今じゃ立派なアラサーだ!(再会後のバニー×タイガー)
2012.01.10(初出:2011.09.28)


全長何メートルなんだ、っつー巨大なヘビにギチギチと締めつけられて、あわや
「……オイオイオイちょっと待て!? っていうか待てって!? ってか何でヘビ!? っつかこんな終わり方とか、あんまりといえばあんまりだろうがあああああっ!?」
……ってなところで目が覚めた。

「んあ゛っ!?」

……と、思ったら一年振りに再会した(素っ裸の)相棒の腕ががっちりしっかりと(これまた素っ裸の)虎徹の腹と胸とに巻きついていて(ついでに言うと足と足とも絡まっている)、これでもか、というほど虎徹の呼吸を邪魔してくれていたというオチだった。(因みに能力の事は何故かすっかり頭から抜けていた。……まあ夢だしな!)

「…………どーりで」

寝苦しいと思った、と虎徹はちょうど目に入ってきた天井に、じっとりとした目を向けた(と、いうか仰向けにベッドに寝っ転がったまま現在進行形で相棒に締め付けられているため、身動きすらもままならないだけなのだったが)。
一年振りに見上げたそこは、相変わらず嫌味なほどにバカだっかい(高い)。
そして、

「……相変わらず……」

なーんもない部屋な、と虎徹は呟いた。あれから一年が経ったというのに、この一年間、その主と同じく記憶の中だけの存在だった相棒の部屋は、(無論細々した物は変わってはいるのだろうが)虎徹の記憶の中のままで、

「何つーか……ブランクとか……」

……まあ感じる間もなく昨晩はこうして互いにベッドにもつれ込んだのだったが(おかげで今朝は腰が痛い。というか、ちょっと動ける気がしない)。
そして、それは、決してこの部屋だけのことではなくて、「…何つーか……」

「呆れちまうよなあ……」

一年振りだというのに(それとも「らしく」、か?)がっつきやがった相棒にも、(これは相棒に触れてみてわかったことだったのだが)実はそれ以上に相棒に餓えていた自分にも、熟睡してるらしいくせに虎徹を拘束したまま未だに離す気配すらもない相棒にも、そして、それが心地良い、とか感じてしまう自分にも、だ。

「……ホンッと、」

呆れちまうよなあ、と虎徹は呟いた。
―――一年振りの相棒の身体は、ほんの少しの違和感もなく、(まるでパズルのピースの最後の一欠片があるべき場所にピタリ、と納まるかのように、)虎徹に、ひどく、馴染んだ。




*タイトル(……タイトル…?)に意味は特にありません。が虎さんの年齢と久々の兎さんとの荒淫だったろう(と思われる一夜)と腰痛との関係的になんちゃら、とか思っ(て付け)た、らしいです。(笑)

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