アクセス制限 ○捏造妄想あまあま(バNー×タIガー) | ナノ

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●捏造妄想あまあま(バNー×タIガー)
初出:2011.04.25


チュ、と小さく濡れた音を立てたバ ニーの唇が、虎徹の左手の薬指の根元から離れた。

「おっ前……。いいっ加減にそれ、やめろって言ってんだろうが…」
「…放っておいて下さいよ。そんなの僕の勝手でしょうが。
第一そんなの……」

あなたに関係ありません、と何度言ってもこの虎徹の扱い辛い(…と見せかけて、最近では大分分かりやすくなってきたような気のする)相棒は、虎徹の抗議を聞き入れようとはしない。どうも、バ ニーは虎徹の左手の薬指にキスするのが…もっと正確に言うと、虎徹の妻と虎徹との、結婚指輪の上にキスをするのが好きなようだ。
まあバ ニーとはもはやキスの一つや二つで今更どうのこうの言うような程度の関係でも虎徹はないわけなのだが、バ ニーとこうなっ(ちまっ)た今でも虎徹が世界一愛しているのは、虎徹の妻、ただ一人なわけで(…いや虎徹が世界一愛しているのは、虎徹の世界一可愛い娘も同様なわけだが)、虎徹の中で、彼女が思い出に変わるだけの時間が経(ってしま)った今でも、それは決して変わらない。
だから、別にバ ニーとは、甘ったるい間柄ってわけじゃないわけなのだが、「…いや、」

「“関係ない”ってお前な、こりゃ俺の手ろうが!?
つか大体、お前がいーっつもいんやらしくネロネロと舐めてくれやがるこれは、俺の愛しい愛しい奥さんと俺の、いわゆる愛の証ってやつなんだがよ!? 「…だから!
あなたもわからない人ですね。そんなの関係ないって言ってるでしょうが。……大体、」

それも含めて引っ括めて全部があなたなんでしょうが、ってのは、なんだかひどく、ひどく、ひどく―――……





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