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●らぶらぶ(現代だてさな*にょた)
2011.03.06


「―――でよ、幸 村?」

いつ嫁に来るんだ、と心底不思議そうに訊かれてしまった。「…なななッ!?」





「ななななっ…何をッ、」

言っているのでござるか政 宗 殿、と行儀もへったくれもなく口の中にあったマドレーヌ(※政 宗の自作)を吹き出してしまった幸 村に、

「あーあー汚ねえなあ・・・・ったくよ、ホレ、」

ここにも付いてる、と幸 村の頬についたかけらをひょい、とぬぐってそのままパクリと食べてしまった男は、呆れたように幸 村を見た。


(たたたたッ…食べたああ・・・・ッ!)

それにまた目を剥く幸 村のことなど政 宗はまったく気にかけてくれる様子はない。
―――のだが、それを気にする余裕もまた幸 村にはなかった。



「…んで、いつだよ?」
「だだだだだっ・・・・だからッ、」

何を言っているのでござるか政 宗 殿、ときょときょととあちらを見たりこちらを見たり両手をそこここにぶんぶん振りながらあわあわしたりだのしている今の幸 村は、端からみたら丸っきりの挙動不審者だったが、「…an?」

「“何を”ってお前・・・・俺がたった今お前にしたのは、確か、」

プロポーズだと思ったがな、という政 宗と幸 村の他にはここには誰もいないのだから、良しとする。「…ah,」



「で、いつにすんだよ?」

という政 宗に応えるには恥ずかしいやら何やらで幸 村はとてつもない勇気を振り絞る必要があったのだが、ここには幸 村と政 宗の二人しかいないのだから、(…はははッ、)

(はれんちでござるうおわああああーーーーーーーーーッ!)

幸 村がそれを色々と良しとしたのかしなかったのかは、その後の(気持ち悪いくらいに上機嫌だった)政 宗だけが知っている。「…あああああのッ、」

「そのッ、政 宗 殿―――・・・・ッ!」
















…わけもなく、これに伴う諸々で結局こきつかわれるハメになる「右目」と称される政 宗の(超)強持ての右腕だとか、そこに至ってもまだ政 宗と対峙する度にピリピリした空気をまとうのをやめない幸 村の「おかん」と名高い幸村と同居中(というか単に二人共がまとめてお 館 様の家に厄介になっているというだけのことなのだが)の幸 村の年上の幼なじみだの(尤もそれは政 宗の方も同様であったが)の姿で周知の事実となるを待つまでもなく既に周知の事実な事実を、幸 村だけが、未だ知らない。

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