○絶.チ.ル・ろぐ・3(捏造数年後アダム×皆本) | ナノ
log *MEMOに載せた小ネタSSをたらたら***
●どう見てもフラグでした(捏造数年後アダム×皆本)2011.02.10
「やあ、アダム!」
と片手を挙げてアダムに近づいてくる相手に、アダムは足早に駆け寄った。
「コーイチ! 早かったんだな!」「うん、少し予定がくりあがってね」
ニコニコと微笑む相手にアダムが会うのは、結構なしばらく振りだった。
まあ仕方がない。例え友好国同士とはいえ、互いに属する国も組織も違えば、機密に触れる立場でもある。特にアダムは国家公認のレベル7で、彼は彼で彼の国のレベル7チームの指揮官―――とあっては、自由の効きようはずがなかった。
「久しぶりの合同任務だけど、またよろしく頼むよ」
「ああ、任せろって! …ってそう言えば…」
アイツらは、とアダムはきょろきょろと相手の周りを見回した。
彼単体のはずがない。彼の周囲には常に彼の指揮するレベル7、エスパーという意味でもレベル7という意味でも確かにアダムの仲間だけれど、事彼の事に関しては、アダムの最大の障害、いや敵である―――
「ああ、薫たちはさっき何だか管理官に引っ張っていかれたよ」
「あ゛ー…」
ハハハ、ともはや乾いた笑いを漏らすしかない相手に、アダムは生ぬるく笑い返した。あの三人組だけでも大変なのに、あの管理官まで加わっては―――
絶対に、彼はいつもろくでもない目に合うはめになるのだ。
「コーイチも…大変だよな…」
「アハハ…ハ、ありがとう…にしてもアダム、君、ずい分と…」
大きくなったなあ、と目の前の相手に上から下までまじまじと見つめられて、アダムはそわそわとした気分になる。
「初めて会った時は、あんなに小さかったのに」
ほとんど変わらない高さの視線に、ひょい、と顔を覗き込まれて、その近さにアダムの心臓が跳ね上がる。
「…ッ!!」
「もう僕と身長もほとんど変わらないし…来年には追い越されるかもしれないなあ」
眇た目で微笑まれて、アダムの心臓が不整脈を起こしたようになる。
…息が苦しい。どうにかなってしまいそうだ。
「? アダム?」
どうしたんだ、と首を傾げる仕草も、たまらなく魅力的にアダムの目には映ってしまう。
「アダム?」
だって、そんなの仕方がない。
彼はアダムの初恋で、今も、それは継続している。
*何か先週「先走らない」とか口走ってた人がいたようですが、そこはあんまり気にしない!
だって多分アダム×皆本なんて先走った今しかできぬ…! ような気がする!(笑)
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