○デ.ュ.ラ・ろぐ21(途中で力尽きた臨帝(事後) | ナノ
log *MEMOに載せた小ネタSSをたらたら***
●途中で力尽きた臨帝(事後)2011.01.24
ずるぅ、力を失ったものが引き抜かれた途端にごぷり、と帝人の中に吐き出されたばかりの相手のものが逆流する。
「…ッ、ンッ…、」
その感触のあまりの気色悪さについ帝人は息をのんだ。自分の中に押し入られるのにもこの瞬間の感触にも、いつまで経っても慣れそうもない。もう両手どころか両足の指の数を足しても余るほど回を重ねていると言うのに、毎回初めての時のような衝撃を感じてしまう。
まあそれも、本来入れるべき場所じゃないんだから仕方ないよね、だなんてつらつらと考えながら同時にうっかりとこの相手との(というか「この」も何もコンナコトは帝人にとって何もかもが初めてだったが)最初の時のことまで思い出してしまって、帝人はうんざりとした気分になった。
「・・・はあ、」
ほんの少し前、高校に入学してすぐの頃まではこの相手と、というかそもそも男とこんな関係になることなど考えたこともなかったと言うのに、…全く、思えば遠くに来たものだ。これだから人生は面白い、などとどこかで聞いたようなことを言ってしまえるほど帝人は人生も常識というものも手放してはいなかったので、というか帝人は非日常に非常に強い憧れを抱いてはいたもののそれはあくまで自分を安全圏においた上で端から楽しむのがいちばんだとも思っていたので、その渦中にある今現在はぶっちゃけ帝人の本意ではなかった。
(…とは、言っても…)
まあ今更始まらない。
「ミーカードーくーん? ちょっともうなんなのかなぁそのため息は。もー、終わったばっかだってのに酷いよねぇ。もしかして俺の努力が足りなかった?」
事の後、達った後の顔を見られるのを帝人があまり好まないのを知っていて(まるで、観察でもするかの如くに)ジロジロと帝人を見下ろしながら(紛れもない嫌がらせだ)今にも歌い出しそうな声で帝人の名前を呼んで、わかっているくせにぐだぐだと帝人に絡みながらねろねろと目尻に溜まった帝人の水滴をその相手に舐めとられるのも、
「・・・・うるさいですよ、臨也さん」
「もー、帝人君ってばつーれーなーいー!」
不機嫌に返す帝人にますます笑みを深くする相手(を尚更喜ばせるだけだとわかっていても、それでも)これ見よがしにため息を吐いてやりたくなるのも(というか実際にした。結果はご覧の通りだったが)、もはや帝人の日常に組み込まれつつあるからだ。
「…ウザいです、臨也さん」
*えろ(っぽいもの)を書こうとして途中で力尽きたのはわたしです。ので(いろいろ※オチとか)ぶった切りました、がまあ気にしない!(笑)