アクセス制限 ○バ.サ.ラろぐ・15(おかんな佐 助とちびっこだてさなで@現代) | ナノ

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●今日があんまり寒いからわるいのです(おかんな佐 助とちびっこだてさなで@現代)
2010.10.27


秋も大分深まってはきたものの、まだまだ冬には早いだろうな、などと(らしくもなく)のんびりと構えていたら、このところめっきり冷え込むようになってきた、と思う間もなく今秋一番とやらの寒気に襲われた。
まあぶっちゃけ自分だの当人どころか(無駄に)周囲にまで要らんほどの熱気を放っている(ように思われる)家主などはほうっておいてもいいとして、「…佐 助よ、」

「なんですか、お 館 様」
「…いや、なんでもない…なんでもないが…しかし、あれは…ちと、」

大袈裟ではないかの、と玄関先で肩を並べて『うおやかたしゃまああーっ! さしゅけええ、はやくでごじゃるーっ!』と一足早くに出た門の先からこちらを向いて、ぶんぶんぶんぶん手を振っている、異様にもこもこもこもこもこもこしていて(ちょっとばかし)動くのに苦労しそう(にも見える)可愛い養い子の姿に、にこにこにこにこ手を振り返しながら、むむん、と眉根を寄せる家主をしかし、スッパリと佐 助は切って捨てる。

「いーいええ、そんなことありませんってお 館 様。これでもカイロを持たせるのはさすがにちょっと早いかなーと思って」

諦めたんですよ、と笑う佐 助にますます眉をしかめる家主に佐 助は、

「…いや、しかしの佐 助…いくら寒いとはいえあれではちと着せすぎだろうし、それにあれでは幸 村も動き辛いのではないか?」
「いーいええ、そんなことありませんってば。それに…」

ほれ、と佐 助は指差してやる。『…hey,』

『Good morning! さ な だ ゆ き む ら!』

と弾丸のように幸 村に飛びついてきた、お隣の(ガキンチョなりに)ツラだけは極上だけれど(佐 助的には)非常に非常憎ったらしい―――小僧の、『…わわっ!?…あっ、』

『おはようでごじゃる、ましゃむねどの!』

幸 村に勝るとも劣らないほど、もっこもこに着膨れた姿を。




*お隣の(強持て)おかんも心配性です(笑)

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