アクセス制限 いじめっこひっとー@現代クラスメイトだてさな(小六) | ナノ

   *小ネタSS***

●いじめっこひっとー@現代クラスメイトだてさな(小六)
2012.10.08


「……ばかと言う方がばかなのでござる! ばかばかばか! 政 宗 殿のばかーっ!」

目の前で、なにやら顔を真っ赤にして力説しているクラスメイトの、しかし見事に破綻をしているその論理に、無情にも政 宗は突っ込んでやった。

「オイ真 田、その論理で行くとお前の方がバカって事になるぞ」

……ら、
そこで幸 村は詰まってしまったらしい。

「……ッ!!」

もう反論すらも思いつけなかったのか、「……の、」

「an?」
「……どの、の……」
「ah? 聞こえねーよ。もっとデカい声で話せって」
「……ッさむねどのッ……のッ……ばかぁぁぁ……ッ! ……ッさむねどのなんてッ……ッどのッ…なんて、……政 宗 殿なんてッ……」

だいっきらいでござるぅおわぁぁぁぁ―――と泪目で駆け出して行く姿に、もう政 宗はゾクゾクする。
……アレだ。ほんの半年ほど前、寝起きに汚れている下着の件に、政 宗は政 宗の右目に気づかれてしまったわけなのだったが、(……たく、)

(あんときゃ小 十 郎がウザくてウザくて仕方がなかったが……(※因みに『政 宗 様……! 政 宗 様もとうとう大人になられて……!』とか目頭を抑えられて、政 宗は本気で殺意を覚えた)
……でも……まあこれでようやく幸 村のヤツを鳴かせてやれるようになったんだからよ。……ha! ……ったく、長かったぜ……。
……けどよ、……いいか?)

待ってろよ、honey―――










―――なーんて皮算用をする前に、とりあえず伊 達は素直になった方がいいんじゃないかなあ……。
―――とか、すべてを見ていた(だってこれは六時限目が終わった教室のド真ん中で展開されていたからね!)担任の猿 飛先生は思っていた。「……いやー、」

「ホント……なんてーのかさ、心の声がダダ漏れ! なんだよねえ……。
…ホーントさあ。伊 達ってば―――……」

た〜んじゅん―――という呟きが、対幸 村のぴんく色妄想に浸っていた政 宗の耳に届かなかったのは、たぶん、恐らく幸いではあった。




……誰にって、未だ教室に居残っていた、掃除当番の面々に、だ。
*メモにアップし損ねたものー。

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