○バ.サ.ラろぐ・10(●汎用人型決戦兵器YUKI-MURA(パラレルだてさな) | ナノ
log *NEWに載せた小ネタSSをたらたら***
●汎用人型決戦兵器YUKI-MURA(パラレルだてさな・ログ10)2010.09.11
幸 村の心の臓には石がつまっている。
それはオーパーツという疾うに喪われたはずの未知の技術の結晶なのだ、と幸 村が起こされた時に、幸 村を起こした男と共にいた男が言っていた。
『うーん…前世紀の技術、らしいんだけど、実は俺様達にもよくわかってないんだよね〜。ただ、近年になって俺様達にも利用できる方法がやっと見つかったっていうか…実をいうとさ、オーパーツに関してはそれだけで、それがどういうものかとかどういった理屈で動くものだとかってのは、実は俺様達にもさっぱり』
わっかんないんだよね〜、と笑った男に、だが、それでは危険ではないのかと訊くと、
『…うん、まあ…それはそうなんだけど…。でもさ…』
と、男がひどく痛そうな、泣きそうな顔をして幸 村を見たから、幸 村はそれ以上を訊くのをやめた。
どの道聞いたところで幸 村にその理屈がわかろうはずもなかったし、それに今こうして自分は動いていて、それを使われている自分が彼らに危害を加えようはずもなかったから、まあいいか、と幸 村は思ったのだ―――彼ら。
そう、幸 村を起こした男と共にいた彼と、幸 村を起こした男。
隻眼の、幸 村の主のことである。
*ゆっきーは生体アンドロイドです(※設定)
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