アクセス制限 ○バ.サ.ラろぐ・4(だてさな) | ナノ

 log  *NEWに載せた小ネタSSをたらたら***

●なんとなくアニメ5話派生っぽい感じのダテサナ
2010.08.08


「見ないで下され…」

すすすすす、と目線をそらす幸 村に、政 宗は苛立ちを隠せない。
しかし、この――付き合うのに、よくよく根気のいる――相手にそれも狭量か、と思い直し、

「Hey,honey …こっち向けよ、幸 村」

(自分としては)かなり優しくこちらを向かせてやろう、と顎にかけ掛けた手を無下にも振り払われたことで、政 宗の中の忍耐が尽きた。

「幸 村!」

つい荒げてしまった政 宗の声には、びくり、と肩を震わすものの、

「…で、ござる…」
「ああん?」
「いや、でござる…」

頑ななこのガキは、決して政 宗を見ようとはしない。

「ああ? なんでだよ」
「なんでも…ないのでござる…」
「ああん? なんでもないってこたァねえだろ? いいから言ってみろって」
「…に、」
「あん?」
「別に…政 宗 殿にお伝えするようなことなどは…」

そのうちにゆるゆると俯かれてしまい、その気もないのに―――何故か、政 宗が苛めてしまったような心地になる。

(クソッ、なんで俺がこんなこと…)

頭を抱えたいような気分になって、「…悪かった」

「Ah,済まなかった。あんたを追い詰めるような言い方をした俺が悪かった。…だから、」

こっち向いてくれ、幸 村―――という呼びかけに、やっと、幸 村の視線が上がる。

(ah, …とに、)

なんでわざわざこんなめんどくせえ相手なんだ、ということは、いまさら言っても始まらない。
とにかく政 宗はこれがいいのだ。




ここの記事となんか連動(っぽい)。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -