アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ14(16話で静×帝) | ナノ

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●16話で静雄さんがどんだけ帝人が好きかっていう<静×帝
2010.05.05


―――公園で。


セルティと共に、罪歌とやらに意識を乗っ取られたらしき人間の群れに囲まれて、
…静雄の前で、「…強いからよ」

「あなたのそのデタラメな強さ!それが私達は欲しいの、人類すべてを愛するために。…人間が、優秀な遺伝子を欲しがるのと同じね?・・・・それに、」


あなたみたいな人、…好きになってくれる人なんて、いないでしょう?―――と然も得意気に、滔々と語ってくれる、(どうやら罪歌の)代表らしき女を前に、静雄が今、感じているのは―――静雄の胸にこみ上げるのは、
…ひどく、(…ああ、)

(ああ、ああ、ああ、ああ!・・・・ああそうだ…ああ、そう…そうだ、そうだともこれは―――)

凶暴なまでの、歓びだ。(…ああ、)

(そう・・・そうだ。…だって俺は―――!)



…ずっと、ずっと嫌いだった。
ダメなんだ―――と、愛されないと、…混じれないのだと、決して受け入れられはしないと、…受け入れられることなどないと、そんなふうにずうっと静雄は思ってきた。
―――けれど、「…だけど、」

「私達なら、あなたを愛して上げられるよ?」


などと、とんでもない思い上がりを宣ってくれる―――女の前に、ただ、今静雄の脳裏をよぎるのは、
…ひどく、『…さん、』


  『静雄…さん・・・・っ、』



柔らかな声―――と表情カオとで静雄を呼んだ、たった一人の少年の顔。

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