アクセス制限 ○デ.ュ.ラ・ろぐ12(14話臨帝前提) | ナノ

 log  *NEWに載せた小ネタSSをたらたら***

●森厳があまりにもたまらん愉快なので14話で首なしさんと帝人君設定(臨帝前提/にょた/森厳関係ねえ)
2010.04.19


公園に座り込んだままの少女に話しかけるとき、一瞬でも躊躇しなかった、といえばそれは嘘になるだろう。

セルティは緊張していたし、そりゃもう近年稀に見る…って程に緊張していたし、ついさっき判明したばかりの衝撃の事実だとか、相変わらず口では表現し難い変態である森厳への言葉にはし難いものがある感情だとか(なぜなら、それは図らずともひどく口汚いものになってしまうだろう自信があるので)、実は一瞬、すべて吹っ飛んでしまいそうなくらいに緊張していた、とまで言ったら言い過ぎかもしれないが。

しかしセルティは、ぶちゃけかなりビクついていた。
ので浮かない顔をする少女の気鬱の訳が、「…あ、」

「セルティさん」
『どうかしたのか?こんなところでぼんやりして』
「…あぁ…ちょっと考え事してて、」
『―――言ってみろ』
「え?」
『その考え事。…雰囲気が暗い』
「…、―――ぁ、」

少女の恋人である、あの――ものすっごく気に食わない――情報屋ではない、ということに、「…実は、」

「切り裂き魔のことなんですけど・・・・」

…実は、かなりの域で安堵もしたのだ。



けれどまあ相も変わらず、見た目は十把一絡げのどこにでもいる少女の癖に、妙な存在感を持つ相手だ、とセルティは思う。
…まあ、でなければ、

「ネットの掲示板とかで、妙な噂が広がってて・・・・」
『…妙な噂?』
「―――ええ、」

切り裂き魔は、ダラーズの犯行じゃないかって―――と沈んだ声で話す少女に、あのいけ好かない、癖のある…というか癖だらけの情報屋が、こうも執着――なんといっても、二人は付き合っているので――するはずなどないのだろうがというところだが、…まあしかし。
如何せん、少女の趣味の悪さだけは、如何ともし難い事実であると、実はセルティ思っていた。

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