アクセス制限 ○四月一日用・オフライン用ページ のコピー(デ.ュ.ラろぐ) | ナノ
2010・四月馬鹿の日のネタページでした:
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「やッ、めてッ・・・・!」
己にのし掛かってくる男の目が、手が、男自身が、ひどく帝人には恐ろしく思えて、帝人は必死に手を突っぱねる。
「いやだなあ、帝人君・・・・もしかして、君、シズちゃんに操を立ててるとか?…アハハハッ、そんなのってさぁ・・・ぜんっぜん、」
下らないよ?―――と口元を歪める男の、しかし口調とは裏腹に、その目は微塵も笑っていない。
「アハ、帝人君ってばホーント真面目だよね〜?・・・・でもそういうのってさぁ・・・・ちょっと…いやスッゴく、」
ムカつく―――と掠れた音を帝人の耳元に注ぎ込んでくる声が、やけに優しく響くのが恐ろしい。
「ん?」とすがめた眼差しだけで晒われて、こめかみに小さく口付けられる。
「みーかーどー君♪」
逃げ場はない。ここは臨也の天幕で、周りは臨也の兵達ががっちりと守りを固めている。
うろうろと辺りに視線を走らせてみても、ただ帝人が孤立無援だというのを、再確認するだけだ。
「ん?…帝人君・・・・?」こわい。こわい。怖くてこわくて今にも挫けてしまそうだけれど、けれど、諦めるわけにはいかない。
…出立前に、『…あ゛ーッ、』
 『…オイッ、帝人!』
 『ははははははいぃぃッ…静雄さんッ!?』
なんでしょうっ!?と飛び上がるようにして答えた帝人に、(まるで、自嘲するように)深く、ふかく息を吐いてから、彼を見上げた帝人の髪を、わざと乱雑なふうにかきあげて(…尤も、彼はいつもそんなふうだけれども)、『…ッとに、』
 『おッ前・・・・ッたく、覚悟しとけよ…?・・・・帰ってきたら―――』
ぶっきらぼうに、柄じゃねえんだと微笑いながら、帝人をぜんぶ彼の物にしてくれるのだと言ってくれた、あの乱暴なくせしてひどく優しい人のことを思えば、諦められるはずがない。
ここで帝人が、男に屈してしまうことなど、出来ようはずがないではないか。
…けれど、「…なに考えてるの?」
帝人君、と苛立った声で帝人の名を呼んだ男の歯が、クニュニュッと帝人の耳たぶを噛む。
「ひァッ!?」
「…ねぇ、」
そのまま、今なに考えてたの、と言う尖った声と共に、ねとり、とした感触が耳の中を舐め回し、
「ヒッ…!?「…ねぇ、今なに考えてたの帝人君…?ダメだよー、こういう時に他の男の事なんか考えちゃ。…今はさ、俺の事だけ考えててくれなきゃさぁ・・・・ねぇ、」
帝人君?―――と唇を塞がれる。
「ンむ・・・・ッ!?」
咄嗟にひきむすんだ唇を抉じ開けるようにして、男の印象からしたら意外なほど肉厚な男の舌先を、ぬぐり、と奥まで捻り込まれて、
「ふぅッ・・・ん、む・・・・ッ!」
首を振って逃げようとしても、しっかりと捕まれた肩に、それを許してはもらえない。
「ふッ・・・・ァッ…ン、フッ・・・・!」
ピチュリ、と届く水音が、恐ろしくて―――イヤらしくて、それが帝人にはたまらなくて、
「ンッ・・・ハッ、ァ、やッ…めてッ・・・・!…ねがいですからッ…ねがッ、ですからッ・・・・ッめて、下さい、」
臨也さんッ―――!と叫んだ唇を、「いーや」と踊り出しそうな拒絶にまた塞がれる。



【新刊】 I do the love of the single night in thousands of nights.

デ.ュ.ラ.ラ.ラ.!.!/静帝,臨帝,静+臨×帝/オフ/A5/18禁/120P↑↓/¥未定
20010/05/02 S.C.Gにて発行 え-41a『kameは万年生きるので!』


アラビアンナイト風パラレル。静帝で臨帝で最終的には静+臨×帝のごにょごにょなんかもあったりする思いっきり18歳未満のお嬢様にはごめんなさいな一冊。

※販売物の性質上、当日は身分証の提示をお願いする場合がございます。ご協力をお願いします。
※当サークル発行の同人誌につきましては、ネットオークションへの出品・落札などはご遠慮ください。







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