チューベローズの庭で
逢いましょう



私の趣味は人殺し。職業も人殺し。そんな私には何よりも愛する人がいるの。彼はどこかの国の王子様なの、すごいでしょ?彼の誕生日まであと僅か。私は血に濡れた手で彼の頬に触れて誕生日に欲しい物を聞くの。ああ、もしシェイクスピアが私を戯曲にしたなら悲劇かしら?…いいえ、きっと喜劇ね。だって彼は笑顔で私に囁くもの。「王子の欲しいモノは、」って。ね、素敵なお話でしょう?

あとがき

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