小説タイトル 1話 [1/14] side→ギルベルト 俺様はギルベルト様だぜ!! ケセセセセ!! 今俺様は自宅警備員をしている ニートではない。自宅警備員だぜ!! 揺れる椅子でルートが入れた紅茶を飲んでのんびりしている。 あぁ…平和だ。 昔はこんなゆったりしてられなかったからな… 毎日毎日ケンカして… あの頃は楽しかった… 仲間と一緒に逃げて戦う日々は気持ち良かったぜ 仲間と言えば… アイツはどーしてっかな… 最近会ってねぇな。 アイツはお坊ちゃんの家で暮らしてるらしい 今じゃ敵みたいなもんだが 昔は一緒に戦っていた。 アイツが女だって気づいたときはかなりびびったゼ… 力も速さも、男勝りだったしな そんなアイツに久しぶりに会うと フリフリがついたドレスを着て 掃除や料理、刺繍をするようなおとなしい女になっていた あの代わり映えはすごいゼ。 まぁ変わっていたのは外見だけだがな… ━━━いつからだろう。 ━━━━気づいたらアイツのことを考えていて… ━━━━胸が締め付けられるような ━━━不思議な感覚をおぼえるようになったのは… コンコンっと木を叩く音が聞こえた なにを情に浸っているんだか… もう一度コンコンっと木を叩く音が響く 「兄さん?起きてるか?」 扉の向こうから弟の声が聞こえた 「起きてるぜ。」 持っていたカップと受け皿をテーブルに置く 「兄さんにお客さんが来ているぞ。」 客?俺様にか? 珍しいな… 「今行くぜ。」 椅子から立ち上がって部屋から出る [*最初][次へ#] 1/14ページ [戻る] [TOPへ戻る] |