〇月☆日(土)
今日のスイーツ:チョコレートケーキ
今日の竜崎:仕事の進み遅め




「…竜崎」

「……………」

「りゅーざきさん」

「……………」

「りゅーうーざーきー」

「………ハイ」

「もうそろそろ休憩しないと頭腐っちゃうよー。早くこっち来てー」

「まだやることが残ってます。どうぞマユさん先に休憩しててください」

「…えー…」

「…………」

「なんか心苦しいです」

「お気遣いなく」

「……さみしー」

「ではあと15分待っていてください」



15分後。



「…………ふぅ」

「終わった!?」

「はい、一段落つきました」

「おっつかれー!」ピタッ

「っ!!!!」

「!?何その顔」

「心臓止まるかと思いました、マユさんの手、冷たいです」

「あぁ、ごめん!冷え性なの忘れてた」

「気をつけてください、心臓麻痺で人を殺しかねません。キラだと疑われますよ」

「そうなったら竜崎に潔白を証明してもらうからいいもん」

「あなたに触られる機会が一番多い私が最初に死ぬと思います」

「えーそんなに冷たいかな?」

「はい。いつも以上に冷えてます」

「…竜崎がなかなかこっち来てくれないからよ」

「何がですか」

「凶器レベルに手が冷たくなったの」

「…………。…どういうことか詳しく説明してください」

「ちょ、なにニヤニヤしてんの!」

「気にしないでください、さあ説明を」

「何を言わせようとしてんのよ!」

「私が傍にいなかったことと手が冷えたことの因果関係です」

「…だからね、竜崎がいなくて、…」

「………はい、私がいなくて?」

「あっためてくれる人がいなくて、手が冷えたの。そんだけっ」

「…私はカイロですか」

「そう、おっきなカイロよ」

「……マユさん、手を」

「ん」

「冷たいですね」

「うん」

「どうしたら温かくなりますか?」

「うーん…、お風呂入るとか?」

「キスしたら温かくなりますか?」

「どっどこに!?」

「手の甲です」

「なんないよ」

「…………」(ちゅ)

「…なんないって言ったのに」

「今、マユさんの頬が赤くなりました。きっと末端が温まるのも時間の問題です」

「……もう!面白がってる!」

「あったまるまでキスしてますか?今度は唇に」

「…!」

「どうしますか?私はあなたのカイロなので全力で温めて差し上げますよ」

「……、」

「……マユ」

「…あっためて、ください」

「喜んで」






おーわり。


ああもう竜崎ったら言わせたがり!そのサドっぷりよ、永遠に。
20110720







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