リクエスト9.「『大人すぎる生徒を気にかけていたら唇奪われた』でハンジさんが悪友にのろける」
学校帰り、昔馴染みの凸凹コンビと会った。
おーい、なんて声をかけて、ご飯でも食べてくー?なんて話になって、入ったファミレスで、思わず自分の先生の話をしたら、一人にこんなことを言われた。
「……ハンジ、前々から思ってたんだが、お前はレズなのか」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「聞いてねえ」
「気付いていなかったのか、リヴァイ」
「エルヴィン、お前は知っていたのか」
「知っていたというよりは、何となくそうだろう、と思っていたからな。
ところでリヴァイ、レズという呼び方は差別にあたるらしいぞ」
「…そうなのか、ハンジ」
「いや、昔はそうだったみたいだけど、今はどうだろう。
私は別に差別する意図がないならレズって言われても気にならないけど、一応ビアンとか言っておいたほうが無難かもね」
「ほう……」
じゅーっとそれぞれドリンクバーから持ってきたジュースを飲んで、とりあえず頼んだポテトを摘まむ。
「ところでハンジ。
君のその担任の先生というのは、どんな人なんだい?」
「話していいの!?」
「エルヴィン…。
余計なこと言いやがって……」
「んー、なんていうのかな、こう一見普通のお姉さんの先生って感じだよ。
生徒には好かれてるね、舐められているとも言うけど。
でもさ、何て言うんだろう。
彼女は本来は人に何かを教えたり、注意するのは向いてないんだよね!
っていうか、いわゆる"大衆"なんだよ!
マスコミに踊らされ、自分からは何もできない!
にも関わらず、それに一切気付かず、私は平凡だなあ、くらいにしか思ってないのが可愛くてさ!
最ッ高だよ!」
「わからねえな」
「ひどいなあ、私がこんなに語ってあげたのに」
「頼んでねえ」
「ね、エルヴィンはどう!?」
「…君の性癖が特殊なことだけはわかったよ」
「ひでえ!」
「どっちにしろ、教師に手を出すってのはどうなんだ」
「リヴァイはお堅いなあ、教師"が"手を出すならともかく、教師"に"手を出すのはよくあることだよ。
若気の至りっていうかさ」
「綿密に計画しておきながら、よく言うな。君は」
「さっきから何気にひどいよね、エルヴィン」
「…っ、おい。
そろそろしゃべってねえで何か頼むぞ。
店に迷惑だろうが」
「ああ、そうだな。
時間も遅くなってはならないし…何か頼もう。
ハンジ、君は何を頼む?」
「巨人定食ソニーとビーン添え」
「てめえ、ふざけてんのか」