あお様よりキリ番15000リクエストの「ハンジさんが興味本意で胸育する」です。
ハンジさんがただの親父です、すみませんでした。




「いやー、湯船につかると気持ちいいねー!」

「そう思うなら、きちんと毎日お風呂入ってくださいよ」

「んー、暇があればねえ」

「時間がなくてもやるんです!食事、入浴、睡眠!」

「削れるものしか削ってないよ」

「削っちゃいけないもの削ってるから、注意してるんですよ…」

「えー?」






上司とお風呂に入ったら胸を揉まれた






研究に没頭し、ろくにシャワーも浴びない上司を連れて、無理やり風呂に突っ込み、頭のてっぺんから足の先まで綺麗さっぱり洗ってやり、やっとゆっくり湯船につかって今。

女性としてどうなんだ、とは見ていて思うが、それもこれも人類のために彼女が働いているがゆえだと思えば何も言えない。

…が、さすがに今回は異臭というかなんというかが、もう公害状態だった。

ということで今回の強行手段に繋がるのだが、こう見てみると彼女はやっぱり綺麗だ、もったいない。

じーっと彼女の横顔を見ていると、ふと振り返って「あんま見つめないでよー」なんて笑われて、恥ずかしくなる。

「ところでさ、なまえ」

「な、なんですか」

何だか嫌な予感がした。

前触れはない、直感だ。

「おっぱい触っていい!?」

「は、はあっ?」

「いやー、なまえって胸ちっちゃいじゃない?」

「関係ないですよ、それ!」

「育てがいのある胸ってそういうのだな、って思ったんだよね!」

「聞いてませんね!?」

「私、ちょっとそういうの興味あるんだよねえ」

「は、はあ…?」

「だからさ、触っていい!?」

「嫌ですよ!」

「何で!?」

「普通そうでしょう!?」

「女同士じゃない!」

「育てたいとか言われて、触らせる人がどこにいるんです!?」

「なまえがいるよ!」

「だから私は触らせませんって!」

胸を隠して、思わず後退りする。

当たり前だ、手をわきわきさせながら近づいてくるんだ、それは逃げる。

「第一、胸って揉んだら小さくなるんですよ!」

「脂肪だからね。
でも!要は揉まれて気持ちよくなれば、女性ホルモンが分泌されるから、でかくなるはずなんだよ!
なまえ、試させて!」

「何で私なんですか!自分で試してください!」

「やだよ、自分で触ったって何も楽しくないし、胸でかくなっても邪魔なだけだもん」

「邪魔なのは私もですから!」

「えー、いいじゃない!減るもんじゃなし」

「減りますよ、気持ち的に…」

はあ、とため息をつく。

上司の奇行はいつものことだ、慣れてる。

そう言い聞かせてから、「私もう出ますからね」と言って、彼女に背を向けた。

「えいっ」

「ひゃあっ!」

だめだ、慣れてなんかなかった。

全然予想できてなかった。

ハンジさんが、思いっきり私の胸を後ろからわしづかんできた。

「うわー、やわらけえ」

「ちょ、ハンジさん!」

むにむにと形が変わるくらいの力で揉まれて、気持ちいいも何もない。

これはさらに貧乳になるだけだ!

「痛っ、痛いですよ、ハンジさん…!」

「なまえ、こっちおいで」

「うわあっ」

ハンジさんにぎゅっと抱き寄せられるようにされて、彼女に抱き抱えられるように座る。

今度はやわやわとやさしく胸を揉まれる。

「あはは、ほんとやわらかいねー!
なんで女の子ってこんなやわらかいんだろ」

「ハンジさんも、女性じゃないですか。
っていうか、やめてください!」

「んー?」

ハンジさんが後ろから私の肩口に顎を置いてくる。

彼女の濡れた髪と息がかかって、身体がびくりと震えた。

「く、くすぐったいです…」

「……感じた?」

「はあっ!?」

「あはは、さっきから思ってたけど、上司に向かって、はあ?って何なのー」

「え、あ、す、すみません。
でも、そうも言いたくなりますよ!」

「ふふふ〜」

「ん、ちょ…待って」

撫でたり、揉んだり、妙に絶妙な力加減で胸を揉まれて、変な気分になってくる。

ハンジさんは、上司で、女性だ。

だから、こんなのおかしいのかもしれないけれど、…いかんせんかっこいいから、ちょっとの気の迷いは許してほしい。

「、ハンジさん、いい加減に…」

「……」

「? うわっ」

一旦、胸から手が離されて、後ろからハンジさんにぎゅうっと抱き締めれる。

肩に置かれた顎が、私の首に埋められてくすぐったい。

「なまえ…」

かかる息が熱い。

「な、ん、ですか」

「…その気になった」

「え…っ!?」

そのまま、あれよあれよという間に私は湯船から引き上げられ、ハンジさんに乱暴に身体と頭を拭かれてから、申し訳程度にシャツを着せられ、彼女の部屋に連れてこられた。

そのままベッドに投げ出され、何かと思っていれば、その上にハンジさんが跨がってきた。

「な、何…!?」

「なまえ、ごめんね」

「は、はい…?」

「さっきまでただの興味本意だったんだけど…、これは本気になってもいいかもしれない」

「えっ!?」

「ああ、勘違いしないで。
別に誰彼構わず手出してたわけじゃないから」

「手…っ!?」

「と、いうことで今から私は君を抱く」

「はあっ!?」

「あっははは!今日一番のはあ?が出たね!
断らせない、とは言わないけど、断れないくらい気持ちよくしてあげよう」

「え、え…ハンジさん、一体何の話をして…」

「いいから」

黙って抱かれろ。



「ん、やぁ、っふ」

「あはは!やっぱ感じてるんじゃん!」

「ちが、…ん、ああっ!」

楽しそうにしているハンジさんに服を脱がされ、ひたすら胸を触られるは揉みしだかれるは、散々な今の状況。

だが結局変な声を出してる私も私だった。

「ナカもさ、感じるみたいだけど」

「ふ、ぁっ」

「今は胸のが敏感?」

「ひぁん!、あ」

私に入れられた指をナカで曲げられ、乳首を吸われる。

「やっぱり、ずっと触ってれば、たったこれだけでも変わるものだね!
いつかは胸だけでイけるようにしてあげよう」

「え、や…やだぁ」

「あはは、そんな期待した顔で言ったって、説得力ないってー」

さらにぐにぐにと胸を揉まれ、摘ままれ、吸われ、どうしていいかわからなくなる。

「ハンジさ…」

「ん?なあに、なまえ」

「あんま、触っちゃ…や」

「え、何を今さら!
そうだ、さすがに胸だけじゃイケないだろうからさ、両方いっぺんにいってみよう」

「っえ?」

ハンジさんが胸をぐりぐり摘まみながら、ナカの指をぐいぐい動かす。

「あっあっ、ま、待って、む、りっゃ!」

「やだ、待たない」

ぎゅうっと上も下も、いつの間にかバレた私のイイところを刺激される。

「やっ、んああ!」

だから、情けないことに、イッてしまった。

「あ、ぅあ…ハンジさ、ん

「ふふー、イッちゃった!」

「ち、がっ!」

「何が違うの?イッてないの?もう一回しようか?」

「ち、がう、それも違…」

「素直じゃないなあ」

素直じゃないとか、そういうの云々じゃなくて、上司に、同性にイかされて、素直に気持ちよかったとか、イッちゃったとか言える人って、いるのだろうか。

相手が恋人なら、もしかしたら言えるのも普通なのかもしれないけれど。

「こりゃ、きっとしばらくたてば胸のサイズ変わっちゃうね!」

「う、嬉しくないです…!」

「えー、貧乳なの気にしてたじゃない」

「別に気にしてなんか…!」

「ふふ、まあいいけどね」





「あれ、なまえ胸大きくなった?」

「…ペトラ」

あの事件からしばらく、あそこまであからさまなことはされないものの、暇さえあれば胸を触られ揉まれ、時には部屋に呼び出されひたすら胸育される日々を不本意ながら過ごしていたところ、この結果だ。

「2カップ上がった」

「嘘!?何したの?」

言えるわけがない。

だが、実際2カップ近くサイズが上がってしまった。

自分で努力していたのもあるし、タイミングよくアンダーが下がったのもあるけど、それだけが原因じゃないのはよくわかってる。

「んー、例えば恋したとか?
恋すると、胸大きくなったりするらしいよ」

「…じゃあ、なんでペトラの胸は大きくならないの?」

「うるさいわね、私はこれでいいの」

「ふーん…」

「…何だか上の空だけど、大丈夫?
何かあったら、私に相談してね」

「うん、ありがとう」

「気にしないで。
じゃあ、私用事があるから行くね。
なまえ、あとで秘訣教えてね」

「はーい」

手を振りながら、ペトラを見送る。

やっぱりペトラは天使、結婚しよ。

さて、私もやることないから訓練でもしようかと、振り返り歩くとタイミングよく(悪く?)、ハンジさんと鉢合わせてしまった。

「げっ」

「やあ、なまえ!…げっ、てひどいな」

「…言いたくもなりますよ」

反射的に胸を隠す。

何もしないってー、と言いながら手をわきわきさせて近づいてくる彼女を、私は信用はしない。

「何かペトラと話してたね。何の話?」

「見てたんですか」

「遠目にね。そうしたらちょうどペトラがどこかに行ったから、こっちに来てみた」

「ハンジさん、あれが"女性"ですよ。
元がかわいいのもありますけど、態度や着飾り方も含めて女性的でかわいらしい。
かつ、優しくて気立てもいい。
だけど決して兵士であることを忘れた見た目ではないし、努力家で実力もある。
あれが兵士である女性のあるべき姿です」

「ふーん。
まあ、君の理論に反対する気はないね、賛成だ」

「…別に、ハンジさんが悪いとは言いませんよ。
でも、もう少しこう…慎みを持ってください」

「うーん。
……ねえ、なまえ。なまえってペトラが好きとかじゃないよね?」

「え?友達としては大好きですけど…」

「なまえ。私となまえって、付き合ってるよね」

「…はっ!?」

「あれ、違った?」

驚いて口をあんぐりと開ける私に対し、彼女は首を傾げ、あれ?なんて言っている。

「いつ!?いつからですか!」

「え、私が君を抱いた日から。
……違った?」

「何で!っていうか、抱いたとか言わないでください!
私同意しましたか!?一種、強姦ですって!」

「えー、あんなによがっておいて、それはないって。
私、責任とるつもりだったんだけど」

「え?」

「ヤリ逃げする気はないってこと。
きちんと、なまえをめとるくらいの気持ちで、私はなまえに手出したんだけど。
なまえも、そういう気持ちがあって、応えてくれたんじゃないの?」

少し悲しげに眉を下げて、そう聞かれる。

「興味、本意って…」

「最初はね。だけど、最後までしたくなった。
だから、きちんと責任とろうと思ったんだけど。
だって、確かに私は誰に手出そうと本来は責任をとってもらう側なわけだし、孕ませちゃうとかそういう心配はないから、そういう意味での"責任"は私には発生しないけど、そういうことじゃないでしょ?」

「そりゃ、そうですけど…。
つまり、何が言いたいんです?」

「付き合おう、なまえ」

真剣な目で、いつの間にか胸を隠すのを忘れていた私の手を両手でぎゅうっと握りしめられ、そう言われる。

顔が紅潮するのを感じた。

「、遅い!」

「うおっ!危なっ、危ねえええ」

握られていない片手が宙を舞う。

「…一発、殴られてくださいよ」

「ごめんよ、だってもう結婚したくらいの気でいたからさ!

「……結婚」

つぶやいてから、はっとする。

女同士だからできないとかは別にして、いいかも、と一瞬でも考えてしまった自分がいた。

「…だめ?」

「……キスしてくれたら、考えます」

「え?…あれ、したことなかったっけ!?」

「……」

「うお、危ねえっ。いきなり殴ろうとしないでよ」

「自業自得です」

「ふふ、……そっか、したことなかったね。
じゃあ、しようか」

ハンジさんが顔を近付けてくる。

自分から言ったこととはいえ、どうしていいかわからなくなって、ぎゅっと目をつむる。

程なくちゅうっとやわらかいものが唇に触れる。

しちゃった、どうしよう、ハンジさんとキスしちゃった。

女同士なのに、上司なのに。

「ん、…ふふ」

「……」

唇が離れて、目を開ける。

すぐ近くに、私を見つめるハンジさんの顔が見えた。

「考えてくれた?」

私は真っ赤な顔のまま、こくこくと頷いた。

「よっしゃあ!」

ハンジさんがガッツポーズなんかして喜ぶから、より恥ずかしくなる。

「ふふ、じゃあ今日から恋人だね。
なまえ、よろしく!」

「……はい」

また手をぎゅうっと握られる。

「…ところでなまえ、結局ペトラとは何話してたの?」

「……答えないと、だめですか」

「だめってことはないけど、恋人だしねえ。
なるべく隠し事はしないでほしいんだけど」

それは、確かに。

私は少しうーん、と悩んで、それから言った。

「……胸」

「うん?」

「胸、大きくなったって、ペトラが」

「………あっはは!」

「笑わないでくださいよ!」

「いやいや、ふふ、あはは!
いやー、毎日毎晩揉み続けたかいがあったね!」

「ハンジさん!廊下でそういうこと言わないでください!」

「そう、そうだよ、ここ廊下だよ!
廊下で私にキスさせておいて、今さら何が恥ずかしいの!」

「…えっ!?」

はっ、として周りを見回す。

気まずそうに早足で過ぎ去ろうとする兵士がちらほら。

…嘘、見られてた。

「…いや!ハンジさんの馬鹿あああっ!」

「あ、なまえー!?」

思わずだっと走り出した。

恥ずかしくて、あの場にはもういれなかった。

待ってよー、なんて呑気に笑いながら追いかけてくるハンジさんを尻目に、私はひたすら走った。




突然のエロ、予想外の胸関係ないエンド、非常に申し訳ないです。
あお様、素敵なリクエストありがとうございました。


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