ぴいな様よりキリ番13000リクエストの「年上ハンジさんとまったりラブラブ」です。
ラブラブを履き違えた気がしますが、ぜひお持ち帰りください。
※現パロ
「ハンジさん、いらっしゃい!」
「お邪魔しまーす!
おおー、なまえ部屋着かわいいね!」
「あ、ありがとうございます…」
「照れてる?かわいいなあ。
あ、飲み物とかお菓子とか買ってきたよ」
「わ、ありがとうございます」
「うん、どういたしまして」
「えっと、じゃあどうぞ、上がってください。
汚い部屋ですけど……」
「私の部屋よりは確実に綺麗でしょ。
じゃあ改めてお邪魔しまーす」
年上のお姉さんとお家デートしてみた
私はレズビアンだった。
気づいたときにはいてもたまってもいられなくなって、それでSNSとかイベントとかに参加し、見つけたのが彼女。
男の人に間違えてしまいそうなほどの中性的な見た目、……だけど、ちゃんと女性らしい。
どんどん大好きになって、絶対に彼女になりたくて、年下なのを上手いこと利用して甘えて、何度かデートを重ねて、この前「うちに泊まりに来ませんか」と、緊張丸出しでお誘いして、今に至るのだ。
「へー、綺麗だね、部屋」
「昨日、掃除しましたから」
「私のために?」
「うふふ」
「あは、うふふじゃないよー」
ハンジさんが荷物をどさっとおいて、私のベッドに寝転がる。
私もその横に座った。
「それ」
「え?」
私が手に持っていた、ハンジさんが持ってきてくれたコンビニ袋をさす。
「飲みたいの飲んでいいよ、あとお菓子も」
「あ、ありがとうございます」
ということで、遠慮なく好きな飲み物をとって、お菓子を開ける。
「このチョコ好きなんですか?」
「うん、割とね。なまえも好きそうだと思ったし」
「はい、好きです!」
一つチョコをとって口に放り投げる。甘い。
「ハンジさんは、何飲みますか?」
「お酒。そのなか入ってるのなら、何でもいいや」
寝転がる体制から起き上がって、私の肩を引き寄せた彼女に照れながらも適当にとったお酒を渡す。
「ん、ありがとう」
「いえ」
缶のお酒を器用に開けて、それを口に含むハンジさんがかっこよくて、
「…見とれてる?」
「えっ!?」
「だってなまえがずっと私を見つめてるから」
「ごめんなさい…」
「いいんだよ」
くすくすと笑いながらもう一口お酒を口に含む彼女が綺麗すぎて、誤魔化すようにジュースに口をつけた。
それを見たハンジさんが、私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「……なまえ」
「はい…?」
「あの、さ……」
ハンジさんの顔がいきなり真剣になって、不安になる。
私、何かしちゃった?まさか、彼女でもできた?
嫌な想像ばかり頭の中でぐるぐる回る。
「……なまえって私のこと好きだよね」
「…え!?」
顔が真っ赤になる。
ハンジさんを見上げる。
どういうこと、どういう意味なの。
「私たちは、お互いにお互いがレズビアンだとカミングアウトした場で出会ったわけだ」
「は、はい」
「その上で、私に近づいてきて、デートもして、ましてお家に泊まりに来ませんかって?
かわいいね、まさにバレバレじゃないか」
「あ、の…」
なぜか涙が出てくる。
もしかして、うっとうしいと思われていた?
マイナス思考すぎるかもしれない、でも私はこの人が透きで、この人の彼女になりたいのだ。
「ああ、別に悪い意味で言ってるんじゃないよ。
……つまりさ、私は今君に告白するべきかどうか、迷ってるんだよ」
「……え?」
どういうこと、期待していいの?
今日のハンジさんはいつも以上に何を考えているのか、わからない。
「……私は、変わってるらしいね」
「ええと、……はい」
「あはは、やっぱり。
…みんなね、変わり者でもいい、って言ってくれた。
でも、みんな逃げちゃった。
変わっていることだけが原因なのかはわからないけど、みんなそれ以外言わなかったから」
「……」
「ごめん、聞きたくない話かもしれないけど、聞いてほしいんだ。
私はね、今まで同年代の女の子に、自分からモーションかけて付き合ったことしかないんだ。
だから、…正直戸惑ってる。
こんな年下で、こっちの世界に入ったばっかりの子が、私なんかに声をかけてきて、……嬉しかったんだよ?
それは嘘じゃないけど、すごく戸惑ったんだ。
こんな真っ白な子の、…最初の女が、私なんかでいいのかって」
「…ハンジさん、そんな」
「だからって、君を手放すつもりはない。
……矛盾したことを言ってると思うだろうね、その通りだ。
だけど、直接思いを伝えるのは勇気がいるから、…こんなずるい手を使っちゃった、ごめんね」
「ううん…」
「…私のこと、捨てないで」
「捨てない、です」
「なまえ」
「は、い」
「…好きだよ、付き合って」
「はい…っ!」
ハンジさんにぎゅうっと抱きつく。
そのまま彼女に引っ張られてベッドに寝転がる。
ハンジさんがそのまま私の額にキスしてくれた。
「わあ…」
「こっちは、まだ早いでしょ?」
彼女の人差し指が私の唇に触れる。
かあっ、と頬が赤くなるのを感じた。
「…そっか、彼女か。
なまえが今日から彼女かあ…。
うふふふふっ!」
ハンジさんが変な笑い声をあげて、少しびっくりする。
「ハンジさんが、彼女」
でも、口に出してみたら気持ちがわかった。
嬉しくて、私も変な声が出そうになった。
「ハンジさん、好きー」
「私も大好きだよなまえー!」
ぎゅうぎゅう抱き締められて痛い。
ああでも幸せだ、すっごく幸せ。
「ねえ、なまえ、やっぱり私が初めての彼女なんだよね」
「そうですよ」
「そっかそっか…ふふふ!」
「ハンジさん…笑いすぎ」
「ごめんよ!」
そしてまた、はははっ、と彼女が笑った。
「まさか、こんな若い子と付き合うことになるなんてね…」
「私も、こんな年上の人が付き合ってくれるなんて、思いませんでした」
「ふふ、そっかそっか。
そうだろうね、全然年違うもんね……」
ハンジさんが抱き締めたまま撫でてくる。
「…なまえ、このまま少し眠ろうよ」
「え?」
「大丈夫、ちょっとした昼寝だって。
昨日、眠れなかったんだ…緊張して」
馬鹿みたいだろ、と彼女が苦笑する。
「私も…」
「うん?」
「私も、眠れませんでした…」
「、っはは!おんなじだ!」
寝よう!そう言われて、私も幸せな気持ちのまま目を閉じた。
一時間くらい寝て、起きて、着替えて、材料買って…。
そんなことを考えているうちに、寝不足の私はハンジさんと一緒に眠りに落ちてしまった。
結局気づいたらもう夕飯時はすぎてしまっていて、でもお腹はすくから冷蔵庫にあるもので適当に炒めものを作って、食べるに終わった。
こんなもので…と思ったけれど、「余り物でご飯作れるとかすげええええ」と、謎の感動をしてくれたので、とりあえずよしとする。
「明日早起きしてさ、」
「はい」
「スーパー開いてないだろうから、コンビニとかで材料買って、ちょっと豪華な朝ごはん作ろうよ」
「いいかも、しれないですね」
「うん、じゃあそうしよう。…ところで、なまえ」
「はい?」
「お風呂は一緒に入ってくれるんだよね!?」
「は、入りませんよ、馬鹿あ!」
ぴいな様、いざ文に起こすとこれじゃない感もあるのですが、素敵なリクエストありがとうございました。