こんにちは、私は名もなき調査兵団所属の104期生です。

今日は私の大事な友人と尊敬する上司について紹介をします。

まず、友人について。

彼女の名前はなまえといいます。

自分の友人に対してこんなことを言うのもおかしいのですが、彼女について特筆すべきことは何もありません。

というのも、彼女はとても"普通"で目立たないのです。

ですが、そんな彼女が唯一人と違うところと言えば、それは彼女が分隊長という立場にある男性(女性かもしれませんが、私の友人(女)に好意を寄せていることから、ここは男性と判断しました)に、非常に好かれているということです。

これはお気に入り、という範囲を越えている好意に思えます。

それが私の、いえ調査兵全員が少なかれ"尊敬"はしているハンジ・ゾエ分隊長その人なのです。

なぜ、私がこんな言い方をしたかと言いますと、彼が人類から尊敬されるべき存在であることは間違いのない事実なのですが、しかしその反面彼は我々の憎むべき天敵である巨人の研究というものに心血を注ぐいわゆる"変人"なのです。

その変人っぷりは調査兵になったばかりの私たちの目にもありありと見えている事実であり、彼は今現在、私の目の前でもそれを遺憾なく発揮されています。

「なまえー!」

ああ、夕食を私たちが食べていれば、いつものように分隊長が私の隣に座るなまえに抱きつきます。

「ぶ、分隊長…?」

なまえは困ったように彼を見やります。

それはそうでしょう、相手はあのハンジ分隊長であり、かたや彼女は入団したての新兵なのですから。

これはいつものことなので、皆ちらりと二人を見ては慣れたように食事に戻りますが、いつまでも慣れないのはなまえを除けば私と他数名です。

困っているなまえを助けたい気持ちはもちろんあります。

しかし、相手が分隊長で、しかも彼にきっと悪気はないのであろうことを思えば、一体私たちに何ができるというのでしょうか。

「なまえ、ご飯食べたら私の部屋においでよ。
なまえのために、美味しい紅茶を用意したんだ。
それに、お菓子だって。
ね、だからおいでよ」

「ええと、毎回本当に嬉しいんですけれど、困ります。
私は、ただの一兵士であり、そんな私が分隊長のお部屋にお邪魔させていただくなんて……」

「そんなこと言って、昨日も来てくれたじゃないかー!」

「それは……」

ああ、同情します。

そうなんです、なまえは毎日分隊長に部屋に呼び出されているのです。

それでも、必ず夜は帰ってきますし、傷ついている様子もなく最近はむしろ楽しそうにも見えるので、私が思っているような間違いは起きていないと、思うのですが……。

「ね、いいでしょなまえ」

「だめですよ……」

「命令だって言ったら?」

「…行きます」

「やった!」

ああ、今夜も結局なまえは分隊長の部屋に行くようです。

今日も私はただただ、分隊長に肩を抱かれた彼女の背中を見送るしかできないのです。





分隊長がドMなのにドSだった




「くず」

「痛っ!」

ハンジさんの部屋に入ってすぐ、彼女の頬を殴ってやる。

「ね?紅茶飲む?お菓子は?」

ハンジさんがへりくだるような態度で色々なものを薦めてくる。

「いらない」

私はそれを無視して、彼女のちらかった書類やら何やらをずかずかと踏んで、彼女のベッドにふんぞり返るように座る。

安心してほしい、重要書類は避けているし、そもそもさすがにハンジさんがそれは床にちらかしてはおかない。

まあ、一種のパフォーマンスなのだ、私のこの偉そうな態度も、上司のへりくだるような姿勢も。

「ハンジさあん」

「何、なまえ!」

「クッキーとってください」

「いいよ!」

立って手を伸ばせばすぐに取れる距離にあるのに、わざわざお願いをすれば、ハンジさんは喜んでとってくれた。

「はい」

「ありがとうございます」

クッキーの乗ったお皿を手にとって、跪いて私に渡してくる。

「…紅茶」

「はい!」

言えばハンジさんがすぐに紅茶を淹れてくれる。

少し待つと美味しそうな紅茶が高価そうなカップにいれられてでてくる。

「遅いー」

「うっ」

本当はそんなことない、むしろ早いくらい(もちろん手は抜かれていない)なのだが、これもパフォーマンスみたいなもの。

跪いた彼女を結構強い力で蹴ってやる。

紅茶を溢すまいとするその姿が健気で涙ぐましい。

私は紅茶を受けとってそれに口をつける。

「うん、美味しい!」

「よかった!なまえのために買ったんだから」

「この紅茶?」

「そう、このクッキーも」

「このカップも?」

「そうだよ、なまえにぴったりだと思って」

「ふふ」

最初は分隊長ともある人が私にこんなふうに尽くして、しかも気に入らなかったら暴力をふるってほしいなんて思ってるとわかったときは、本当に戸惑った。

けれど、最近私のような小娘一人にこんな偉い立場にいる人が踊らされているのだと、楽しくて仕方がなくなってきてしまった。

「ねえ、ハンジさん」

「なあに、なまえ」

「いつも言ってるじゃないですか、人前で抱きついたりしないでくださいって」

「だってなまえがかわいくて仕方なかったんだよ。
我慢できなかったんだ!」

「…はあ」

ぱちん、ともう一度頬を叩く。

痛そうに顔を歪めながらも、結局顔を真っ赤にして口元は緩んでいるのだからどうしようもない。

「ごめんね、なまえ。気を付けるから」

「昨日も言いましたよ」

「なまえがかわいいんだもん…」

「もん、じゃない」

「痛っ」

がんっ、と軽く蹴る。

跪いていた彼女が少し体制を崩す。

「ね、なまえ。何かしてほしいことない?」

「…足、揉んで」

「いいよ!」

人の淹れた紅茶片手に、人のクッキーを頬張って、上司に足を揉ませる。

どれだけ贅沢なんだろう、なんて他人事のように思う。

靴を脱がされて、ズボンの上からマッサージされて、すごく気持ちいい。

「ん…」

「気持ちいい?」

「うん…」

「ならよかった」

ぎゅーっと揉まれたり、押されたり、紅茶を座るベッドの脇に置いて、同じくクッキーの食べ終わった皿も置いて、後ろに倒れこんで寝転がる。

「んー…」

「……ふふ」

「んっ!?」

ぞわっと鳥肌がたつ。

足を揉んでいた手が内腿にすべらされた。

そのままハンジさんが私に覆い被さってきて、脇腹も撫でられる。

「ねえ、なまえ。
他にしてほしいことない?言ってよ」

「何、勝手にのし掛かってきてる、んだよ!」

「いって!」

ベッドから落ちている足を持ち上げてお腹を蹴りあげる。

もちろん手加減はしているけれど、場所が場所だからそれなりに痛いだろう。

けれど彼女はめげずに身体を撫で回してくるから、段々自分もそういう気分になってきて、顔が火照ってくる。

「ハンジ、さん…」

「何?」

「キス、して、ください」

「ああ、もちろん!」

ハンジさんが唇を合わせてくる。

ちゅうっと唇を吸われて、気持ちいいけれど、足りない。

「っもう!」

「っ!」

離れていった顔をいらいらした気持ちをそのままぶつけて殴る。

「違うでしょ!」

「何か気に入らなかった?」

「…し、し……っバカ! 」

「うぉっ!?」

わかれよ!とばかりに彼女の顔をぐいっと押す。

「なまえ、してほしいことがあったら言って。
私、なまえのためならどんなことでもするから」

「〜っ!し、舌!
キス、ちゃんと、舌、入れろよ、バカっ!」

顔を真っ赤にして叫ぶ。

「ああ、わかったよ」

ハンジさんがもう一度口付けてくる。

今度はちゃんと口内に舌が入ってきて、舌を絡めたり、歯をなぞったりしてくる。

だけどほんの少しの時間で離れようとするから、またいらいらして、彼女の頭に手を回してからごつんと軽く殴ってやってから、首に両手をまわして抱きついた。

しばらくして私が手を離すと、ハンジさんの顔が離れていく。

私は息を荒くしたまま、少し上体を起こして着ていたジャケットを脱いで遠くに投げた。

「おっと」

「…どこ行くの」

私から離れていこうとしたハンジさんの首元を掴んで引っ張る。

「大事ななまえのジャケットだから、きちんと畳まないと」

「いい、から…ここにいてください」

ハンジさんを引っ張って、もう一度彼女が私に覆い被さるような体制に戻す。

「ハンジ、さ…触って」

「どこ?」

「…む、ね」

「いいよ」

シャツの上からやわやわと胸を揉まれる。

他にも途中途中、脇腹だったり太股だったりを撫でられているから、気持ちいいにはいいけれど…。

正直、物足りない。

「んっ…ハンジさ、ん」

「何?」

「シャツ、脱がして、くださ…い」

「んー、シャツ?ふふ、了解」

ベルトを外されて、ボタンを外されて、着けてた下着が露になると、ハンジさんの手が止まったものだから、今度はいらいらと一緒に照れも込めて叩いてやった。

「、ごめん。かわいい下着だなって思って」

「わざわざ言わないでください!」

「痛っ」

ハンジさんがごまかすように、にへらっと笑う。

上体を片手で抱き上げられて、器用に腕を抜かれる。

「うぁっ」

「やわらけえ」

「失せろ!」

「って!」

「ふん…っ」

「ごめんって」

下着の上から胸を撫でられる。

「ふ、ぁんっ」

「ん、気持ちいい?」

「あっ…う、やだ聞かないで」

「はーい…」

黙々とハンジさんが胸や他のところをこれでもかってくらいいやらしく撫でるから、思わず足を擦り合わせる。

「ハン、ジさ、ん…、やだ…直接、触ってぇ……」

「直接?」

「言わなくても、わかるでしょうが…っ!」

「痛っぁ!」

むぎゅっとハンジさんの胸をわしづかんでやる。

「…貧乳?」

「脱ぐとすごいよ」

「あ、そっ、ですか…」

「…で、私はどうしたらいいのかな」

「……ブラ、とって、直接、触って…」

「仰せのままに、お姫様」

言った通りにブラを外されて、直接触られて、たまに乳首を摘ままれたりして、変な声が出る。

「んああ…っ」

「かーわいい!」

「ふぁっ」

しばらくそんな調子でずっと胸を触られ続けて、色々耐えられなくなってきたときに、私が命令する立場にあるのにいいようにされているのが無性にいらいらしてきた。

本来はむしろ逆が当たり前で、私はそれに疑問なんて何も感じないだろうに、この空間においてだけは、私は主人で姫で女王だった。

ぐいっとハンジさんを近付けて、彼女のシャツのボタンに手をかける。

「……?脱ごうか?」

「いい、私が脱がせる」

気持ちよくて集中できなくて、上手くボタンやベルトがはずせなくて時間がかかったけど、とりあえず胸元だけ開けてやって、ブラをぐいっとたくしあげて、思いっきり胸をわしづかんでやった。

「あっ、はは!痛、くすぐった!」

「んっ、あ…ふ」

「い、た、っあ、あははっ!」

こっちは一生懸命なのに、笑って相変わらず絶妙な力具合で胸を揉んでくるのがちょっとむかついて、ぐりぐり胸を押し潰してやる。

「はぅっ」

「んぁ、ふ、っ」

「あっはは、なに、これやっべえすげえ気持ちいい…!」

二人で胸を触ったりし合っているうちに、段々頭がおかしくなってくる。

「ん、ぁハンジさん…あっ」

「ん?なあに」

「ズボン、脱がせ、てっぁ」

「うん、了解」

すぐさまハンジさんが私のズボンやらベルトやらに手をかけて、丁寧に脱がせてくる。

「い、いから!」

「ん?」

「ちゃんと、脱がせなくて、いいからっ…!
も、触ってってばあ!」

「どこを?」

「役立たず!」

「ぐえっ」

ぐーで胸のところを軽くパンチする。

「いいから、ナカに指、ください…っ!
も、早く…!」

「…わかったよ」

下着をちょっと下ろされて、ハンジさんの手が触れたと思ったところで、ぐいっとナカに指が入ってきた。

「お望みのものがもらえて嬉しい?」

「ひゃぁぁぁ…!」

「…嬉しそうだねえ」

「ふぁっ、ん、ねっナカもっとぉ、んっぐちゃぐちゃって、はぁんっシてぇ」

「こう?」

「ふぁあん!!
うん、そ…っもっとぉ」

「いいよ」

「うぁっあんっひあ、あ、もっと、もっとシて、んあっ!
イキ、そ…っ!」

「本当?それで、どうしたらいい?」

「ふぁぁぁ…ナカ、ナカぐいって押してぇ…っあ、うん、そこ、んぁっふぁっあ、イく、イくイくんぁあっ!」

「…こうかな」

言った通りにぐいっと押されて、身体がおかしくなって、自分がイッたのがわかった。

「ん、ふ…」

ずるりと指がナカから抜かれて、何だか寂しくなる。

「満足いただけたかな?」

「…勝手に抜かないで、くださいっ」

「って!」

目も潤んで、顔も真っ赤で、腕に力も入っていない。

もともとない偽物の威厳すら、もうぼろぼろになくなってしまっているかもしれないけれど、それでもそれを保とうと必死になった。

「ね、ハンジさん…」

「なあに、なまえ」

「も、一回…」

「仰せのままに!」






「……ってことなんだよすごくね?すごくねえ!?
いや、いいよね!
本当は何の力もない平凡な子がさ、まるで女王様みたいに振る舞うんだよ!?
部屋を一歩出ればまた普通の兵士に戻っちゃうくせに、私の部屋でだけは彼女は自分の地位と権力を信じきってるんだ!
きっと彼女は気づいてないだろうね、自分がどんどん私に堕ちていっているんだってことにさ。
つうか、エロい。すっげえエロい!
あんなどこにでもいそうな普通な子があんな痴態晒すんだぜ!
私が自分から何かしないといらいらしてさ、でも結局自分からクッソエロい命令してきてさあ!
一瞬なまえの方がちょっと私に触れてきたりもしたけど、そんなことよりずっとエロい命令されてエロいことしてやる方がたぎるんだよ!!最ッ高にたぎる!
あああ今頃なまえ、みんなに何て言い訳してんだろ!こんな夜遅くに帰ってさ!
つか、もう一回なまえ部屋に来てくれないかなあ、もう一回抱きたいなあ。
物足りないんだよね、日に日にエロくなっていくんだもん。
最初は女王様の真似事にすら戸惑ってたくせに、今となっては完全に自分が上だと思い込んでるもんね…!
それでいてあんなこと言われたら、そんなん平伏すって!
もう喜んで、ってね!
ああああもう本当に明日が待ち遠しい!
本当にかわいいよ、私のなまえ!
わかるだろう!?」

「……まあ、君の性癖がおかしいことだけはわかったよ」

「テメェの頭がわいてるってこともな」




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