「XXX」千代様より、リンク記念にいただきました。
とりあえず、しばらく独り身の夜にも困りません。




Give me a bite!

軍上層部の人びとが集うパーティーとなれば、分隊長補佐の私も参加しないわけにはいかない。結果、慣れない濃紺のビスチェドレスとチョーカー、高いヒールなんてはいたものだから、パーティーが終わる頃私はもうくたくただった。それをハンジさんに支えられて漸く、部屋にたどり着いた。

「終わった……!」
「お疲れ様」

部屋の扉をあけて、二人で部屋に戻った途端のことだった。え、と声を上げる間もなく、壁にばたんと押し付けられて、暗がりからほんのりと見えるハンジさんに噛み付くようなキスをされる。

「んっ、ふあ……っ、は、」

何もしゃべらないそのまま、ただキスはどんどん激しくなっていって、くちゅりと口腔を掻き回す音だけが部屋に響いた。

やがて唇同士が離されると、ハンジさんの手は優しく首筋を撫でて、私の耳元に彼女の息がかかった。

「なまえ、抱きたい」

首筋を撫でていたてが胸元におりていった。

いままでは、その、なんとなく甘い雰囲気になって、なんとなくそういう行為になっていたから、意識しなかったのかもしれないが、ストレートに言われてはずかしくなって私は顔をそらした。

「待って、ハンジさん……私」
「今のは提案じゃなくて決定事項の伝達。抱きたい」
「……つかれてる、から」
「関係ない。分からないみたいだからもっと言うよ、犯 したいって言ってる」
「ハンジさ、んん!」
「君をブチ犯したい。好きなだけめちゃくちゃ にしたい。壊してやりたい。そこに君の意思は無い。わかった?」

いつどこで、私が(或いは他の要因が)ハンジさんのスイッチを入れたのか、はわからないが、一つだけわかった。今のハンジさんは私が私を差し出すことでしか納得しない。

ハンジさんが私のドレスのファスナーに手をかけた。それを焦らすようにゆっくりと下ろす。私の濃紺のドレス はぱさりと足元に落ち、下着姿のわたしを満足気にみて ハンジさんは舌舐めずりをした。

「下着にチョーカーってのはいいね、興奮する」
「ハンジさ……ん、私」
「何? ああ、大丈夫。なまえを痛い目に遭わせたりはしないよ」

そういうなり、私の手首を掴むと引きずるようにして ベッドに押し倒した。枕に頭をおくことなく、ベッドを横に使って寝かされたものだから、膝からしたがベッドからはみ出た。

その上にハンジさんがのしかかる。窓から入ってきたわずかな光の中、眼鏡を外したハンジさんの目がぎらぎらと輝いた。

「まあ、優しくもできないけどね、たぶん」

言うなり、ハンジさんは下着姿の私の胸に触れた。手で 包み込むようにして胸をまさぐり、その間にも深いキスをする。上顎をなぞり、歯列を蹂躙して、彼女の口の中に誘われた舌を甘く噛まれる。

思い出したようにハンジさんは身体をあげて、礼服のネクタイを解いた。一度その解かれたネクタイを口に咥えると、私の両手を束ねて頭の上に置いた。

「やっ、ハンジさん……?」
「いい子にしててね。暴れたらお仕置き」

ぎゅうっと手首が圧迫されて、ハンジさんがネクタイで私の手を縛ったのだと解った。

「やっ、やですこんなの……! はずかし…」
「大丈夫、30分もしたらなんにもわかんないくらいめ ちゃくちゃにしてあげるから」

声は優しいのに、目が笑っていない。ただ、欲望のみが先走った瞳に釘付けになる。ハンジさんが私の下着を捲り上げた。

「やだ……っ」
「あはは、なまえはいつも隠そうとするものね。今日は無理だよ。させない」

まるで我慢できないと言うかのように、ハンジさんが私の胸に噛み付いた。ひうっ、と声が喉から飛び出る。ハンジさんの舌が、私の乳首を押しつぶすように刺激しているのが嫌でもわかる。

ぴちゃぴちゃと音を立てて吸われ、時折噛まれてもう片方の胸を痛いほどつまみ上げられたら堪らなかった。

「あっ、や、…っふ、ハンジさ、ああっ」
「なあに? 気持ち良さそうな顔しちゃって」
「つ、つま、むの、らめれ、っ……す、あ!」
「これ?」

胸をつまみ上げた指先が捏ねる様に動いた。また、震える。痛いはずだ。いたくて、じんじんして熱いのに、それが頭の中で気持ちいいに変換される。

「淫乱」
「ひゃっ、う」
「手を縛られて抵抗できない様にされて、痛いくらい捩じられると感じるんだろ? 淫乱じゃない」
「あっ、う…!」
「他人が見たら、私が君を強姦してるように見えるだろうね」

やだやだ、と首を振ると、ハンジさんは私のほおを包み込んで優美に笑った。

「そうそう、それだよ。私は君に拒否されながら君を抱きたかったんだ」

にやにやと笑いながらそう言って、ハンジさんは私の耳を甘く噛んだ。それにまた、身体が跳ねる。首筋を噛まれる。息が上がる。

「だ、め……」
「なにが?」
「……もう、や、……っ、きもちいい…っ」
「あは、随分早く堕ちちゃったなあ。まあ、しかたないか、淫乱だもんね、なまえは」
「ちが、……いま…っ!」
「違う? 聞き間違いだね、私の。はは、さっきのパーティーの参列者皆に教えてあげたいね。なまえちゃん はこんな淫乱な子です、痛くされると感じます、って」

顔に熱が集まるのが解った。そんなこと、されたく無い! そう思ったのに、やめてと叫べなかった。ハンジさんは相変わらずのいやらしい顔のまま、私の下着を脱 がせ始めた。

「なまえ」

名前を呼ばれて、ハンジさんの手が首に伸びてきた。そのまま、チョーカーと首の間に指をねじ込んで、手前に引かれる。

「あう、っんぐ…!」

チョーカーをひっぱられて、頭が後ろに落ちる。苦しくなって背中に力をいれて頭を起こしたが、ハンジさんが目を細めながらいった。

「頭を起こさない。苦しいままになってて」

額を押されてがくん、と頭が後ろに落ちた。

「は、んじ、さ…くるしい、で…」
「今の君は、私の欲望を満たすために居る。わかる?」
「っ、はい…」
「だから、私が興奮するように誘って。次に何がして欲しいか」

息ができないほどではもちろんないが、喉が伸びきって、堪らなく苦しいのだ。息をあげながら、私は懇願した。

「な、にを、してもいい、です、から、壊してくださ、 ……ん! …指、を、…ください…!」

あっさりとチョーカーから手は離されて、私の背中はふ たたびベッドのマットレスについた。

「いいよ」

再びハンジさんにねっとりと口付けられて、私はその首 に抱きつけないことをとても悔しく思った。

「……ん! く、…ふ」

指が中を押し広げるように入ってきて、私は声をあげ た。それに満足したように笑い声を漏らしたハンジさんを見ると、彼女も肩で息をしていた。

興奮、してるんだ。私で。それが堪らなく嬉しい。

「ふふ、なまえは可愛いね。可愛いよ。たまんない。 やばいくらい興奮する。優しく抱くのもいいけど、こういうのも悪くないね」

中の指が動き出した。もう何回も、ハンジさんには身体の内側を探られて居るから、私の好きなところなんて知り尽くされている。そこを突かれて、私はその理性をあっけなく手放した。

「あっ、あ…! あ、は、ハンジさ、ハンジさん!」
「気持ち、いい?」
「気持ちいいで、す…! あ、…や、…だ、だめ、おかしなっちゃ、」
「ふふ、もうなってるでしょ、とっくに」
「はう、あ…きもち、きもちい…!」

あろうことか、絶頂が近いその瞬間、ハンジさんは私の 肩を思いっきり、噛んだ。

「いっ……!」

腹の底の快楽と、肩の激しい痛みに頭が混乱する。その瞬間、私は達した。

「なまえ、なに、なに今の!うっわ、やべえ、噛まれてイったよね? ねぇ、噛まれた瞬間イったよね、ほらもう一回やってよ!」
「ふ、え、あ…! ま、まって…!」

再び胎内の指が動く。達したばかりの身体には辛い刺激 だが、私の身体はそれを飲み込んだ。

もう、頭の中までかき回されて、めちゃくちゃだった。ただ、気持ちいい。おかしくなる。それだけで。

肩、首筋、二の腕に胸、指先 、太腿、身体中のありとあらゆるところを噛まれて。同時にめまいがするほどの 快楽を与えられて。それを何回も何回も。

「ねぇ、ほら、イってよなまえ。私に噛まれながら イっちゃって」
「あう…ふ、んん!」

身体に教え込まれて行く。噛まれることは気持ちいいの だと。しかもその噛み方が絶妙なのだ。痛い、と、気持ちいい、の、 ちょうど間を狙って。

「ねぇ、まだイけるでしょ? ほら、ほら!」
「ひゃあ…っ、んっ、ああ!」

何回もイって声も枯れ始めたころにはもう、噛まれているのがきもちいいのか、体の中の指がきもちいいのかわからなくなって、最後には。

「ひあ…っ!」
「うっそだろ、」

項を噛まれて、達した。

「……っ、は、…はあ、…」
「なまえ、喉大丈夫? がらっがら」

あなたのせいでしょ、と抗議することもできなかった。

長いこと身体の中に入っていた指がずるりとぬかれ、私 はふるふると震えた。ハンジさんはそれを見て、かわいー、と笑った。

「あああ、マジで今日のはヤバかった……ねぇ、
噛まれんの気持ちい? 縛られてたから?」 「っ、……ばか」
「うわあやべえ、声がハスキーだえっろ」

ぎちぎちに結ばれた手首のネクタイを解かれて、漸く私は自由になった腕をハンジさんの首に回した。

「満足、して、くれましたか」
「死ぬほどね」
「……よかった、ハンジさん、好き」
「ほぼ強姦されたあとに好きって言える君が好きだよ」
「疲れました……」
「寝よっか」

よく頑張ったね、とハンジさんに微笑まれて、突然安心感がやってきた。こんな風に激しくだかれたのははじめ てで、もう体が限界だった。

「おやすみ」

はい、と答えようとしたら、ハンジさんに首筋の噛み跡 をぺろりと舐められた。ひゃう!と声をあげるとハンジさんはまた満足そうに笑った。

次の日、私がペトラ以下同期の友人たちや仲良しの上官たちに「ハスキーな声」を散々からかわれたのは言うまでもない。





まずお詫びから、この文章を頂いてくる際に、私のスマホがぽんこつなのか、貼り付けをすると文章がちょこちょこ消える、いらん改行やスペースが入る、などの問題が起きました。
ので、ちょいちょい私が打ち込みしましたゆえ、ほぼ確実に何かしらミスをしていると思います。
文章の間違えや、その他何か不都合がありましたら、遠慮なくお願いします。
色々言いたいことはありますが、私は作中のセリフでハンジさんの「うっそだろ、」が一番好きです。
ちなみに、私がしたリクエストは「声がらっがらになるまでハンジさんに手酷くめちゃくちゃに抱かれたい」でした。
趣味丸出しですみませんでした。
相互リンク非常に嬉しかったです、ありがとうございました。



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