「XXX」管理人である千夜様と、デートしてきた記念です。
千夜様をモデルにした人物をハンジさんの片想いの人として書いています。
千夜様、とても楽しかったです。
ありがとうございました。

※現パロ?
※微ヤンデレ主







「いつも真っ黒な服ばっか着ててさ、」

「…うん」

「顔が丸くて目が大きくて、」

「……」

「でも細くてちっちゃくてさ、」

「…ねえ」

「ん?」

「何が言いたいの、ハンジ」

「…お人形みたいで、かわいいんだ」

「で?」

「…その子が、好きなんだよ」

「…そう」







好きな人が片想いしていた







失恋した。

…失恋した。

私は、ハンジが好きで、なのに、ハンジは、そのかわいいお人形さんに、恋していた。

「…で、その子が好きで、なんなの」

「なまえ?」

「私、関係ないじゃない」

「そんなこと言わないでよ。親友でしょ?」

「そう、だけど」

たしかに、私とハンジは親友だ。

だけど、私は。

「…協力しろってこと?」

「いや、その子、彼女持ち」

「…彼女?」

「そう」

「レズなの?」

「そうらしいよ」

「ふうん…」

ハンジが、女の子を好きなのは知っていた。

だけど、女の子と付き合っている女の子を好きになった話は、はじめて聞いたかもしれない。

「じゃあ、諦めたらいいじゃない」

「諦められたら、なまえにこんな話しないよ」

「……」

「だってさ、聞いてくれよ。本当にかわいいんだって!
メールとかだと結構大人なイメージなんだけど、いざ会うと意外と童顔で!
思うほど変な子でもないし、結構普通なんだけどさ、のわりにかなり変態みたいなこと考えてて」

「それ、褒めてるの」

「褒めてるさ!
なんかドン引きするようなことをたまに言うんだよ!
かわいい顔してさ!」

「…褒めてないよね」

「まさか!」

ドン引きするようなこと…どんなことを言うんだろう。

例えば、ハンジに監禁されたいとか?むしろハンジを拷問にかけたいとか?…それは、私の妄想か。

「ねえ、その子の写真とかないの?」

「あー、この前友達とクッキーバイキング行ってきたときにとったらしいプリがあるよ」

「クッキーバイキング?」

「面白いよねー。今度私たちも行こうか」

「…うん」

「っと、あった。はい」

「ありがとう」

ハンジがスマホにうつったプリを見せてくる。

姉妹(嘘)、と落書きされた黒髪の少女が二人。

「…どっち」

「左」

「…ああ」

かわいい方だ。

姉妹なんて落書きがあるだけあって、この二人はよく似ているけど、断然左がかわいい。

「かわいいだろ!?」

「うん…」

本当に、お人形さんみたいだ。

「…なまえ?」

「ん?」

顔が見えたことで、ハンジの好きな人がよりリアルに見えてきて、いらいらする。

「…この子の彼女って、まさかプリクラの右の子?」

「え?違う違う。こっちの子は私は知らない子」

「ふーん…じゃあ、どんな子なの?」

「…すごい、美人らしいけど?」

「何、いきなり不機嫌になってるの」

「当たり前だろ、好きな子の好きな人の話なんてしたくないよ」

「……」

…それは、私もだ。

「…なまえ?」

ハンジは何もわかってない。

「…何でもない」

「なら、いいけど」

ねえ、あなたがこの真っ黒なお人形さんの話するの、きっと今日が初めてじゃないよ。

今までも、ぼかしながら、私に何かを悟らせないように、彼女の話、してたでしょ。

私の服も、真っ黒だよ。

目も、おっきく見えるように、マスカラもアイラインも濃くした。

背が小さく見えるように、ヒールの靴は全部捨てて。

なのに、あなたが彼女がいいっていうなら。

私が彼女に、なるしかないじゃない。



千夜様はめちゃくちゃかわいかったです。
ありがとうございました。

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